あらためて『The 1』のトラックの制作期間が4ヵ月で、サビは10パターンもあった、と明かしたtakachiさん。全員が真摯に音楽に向き合うmuqueは、どんなバンドを目指しているのでしょうか?
『ワンピース』のルフィのセリフ「海賊王におれはなる!!」にかけて聞きました。
「全然印象が違うように見せたい」音源とライブの差別化もmuqueのテーマ
小山内:続いて聴いていきたいと思います!
(動画:2分06秒あたりから間奏が流れる)
全員:ココおし!
小山内:おお!全員ですね。

takachi:ここはライブが盛り上がります。
Kenichi:いわゆる“キメ”と言いますか、ちょっとブレイクするようなセクションで、ライブの時にはメンバーで集まる感じでリズムを合わせるんですけど、それがすごく気持ち良くて。
ライブでは最近やり始めたばかりなんですけど、もうすでに“推し”ですね。思うがままに体を揺れ動かす、みたいな。すごくグルーブを感じる瞬間です。
小山内:お客さんから見ても「カッコいい!」と思うところですね。お互いに顔を見合わせたりしますか?
Kenichi:結構します。アイコンタクトは取ります。
小山内:配信などで聴く音源とライブとでは違った楽しみ方があると思いますが、muqueは配信とライブでだいぶ違いますか?

一同:だいぶ違う(笑)。
Kenichi:「音源とライブの差別化」というのもmuqueのテーマの一つで、全然印象が違うように見せたいというのがあります。
音源では一番にボーカルを立てて、かつビートの強さを印象的にしていますし、ライブは“生感”というのを前面に出しながら、各々の音楽のルーツも出せる場になればいいな、という意識でやっています。
takachi:ライブは「爆音でも許される」じゃないですけど、ちょっとうるさいシンバルとか、ギターのジャーン!ベースのバーン!とか、きれいに歌うより張り上げて歌うボーカルとか、音に集中しているからこそのカッコよさがあると思うので、ライブではそこを出していきたいです。
トラックの制作期間は4ヵ月!サビは10パターン作った!?
小山内:ぜひ、みなさんにもライブに行っていただきたいですね。ほかに“推しポイント”はありますか?
takachi:サビも全体もなんですけど、多種多様な民族性のようなものを出したくて、Asakuraではない、いろんな声みたいな音を入れ込みました。

小山内:いろんな声!結構、重ねたんですか?
takachi:だいぶ重ねました。今までの楽曲はどちらかというと引き算で“タイトに”みたいなイメージだったんですけど、今回は結構、足し算でした。
Kenichi:takachiは毎回、いろんなパターンを検証した上で僕たちのところに持ってきてくれているので、本当に頭が下がります。一回、トラックに集中しすぎて、夜12時から昼の12時までぶっ通しでやったことがあるって(笑)
takachi:集中しすぎて時間を忘れちゃったりするので気を付けないと…
小山内:今回のトラックにはどのくらい時間がかかったんですか?

takachi:ちゃんと数えてないですけど、4ヵ月ぐらいかかってます。
Kenichi:トータルでみるとね。
Asakura:先にトラックを1サビまで作ってもらって、そこに自分がメロディと歌を乗せるので、どっちかというと、自分のほうが時間かかっちゃったので…
takachi:歌もめっちゃかかったよね。すごいパターンあったよね。サビだけでも10パターンぐらいあった。
Asakura:そうです。なかなかオッケーがもらえなかったし(笑)、自分なりにも、もっと良いのができるんじゃないかっていうのもあって。「もっとあるだろう」(と粘る)というのをよくしちゃうタイプなので、それをやっていたら何パターンもできちゃったという感じ。
小山内:では最後に『ワンピース』のルフィの「海賊王におれはなる!!」というセリフにちなんで、みなさんの野望を教えてください。

takachi:「みんなが知ってるバンドに俺たちはなる!」です。まだ知名度もないんですけど、これからいろいろ活動して、みんなが知っているバンドになれたらうれしいです。
一同:うん、うん。
Kenichi:結成当初から海外にも進出したいというのがコンセプトとしてあるので、世界各国いろんなところでライブがしたいです。この『The 1』をきっかけに『ワンピース』を通して僕たちを知らない人のもとにどんどん届いていってほしいなと思います。
あとは、フロム・ジャパンなバンドになっていきたいという思いも。日本国内はもちろん、グローバルなバンドになっていけたらいいなと思っています。

後日公開するインタビュー編では、muqueの結成のきっかけや、メンバーが大好きだという『ワンピース』のED主題歌を担当するにあたっての思いや、メンバーを『ワンピース』のキャラに例えたら?といった質問に答えます。