坂本昌行さんと増田貴久さんが『ホリデイ・イン』でミュージカル初共演。改めてお互いの印象を語りました。
ミュージカル『ホリデイ・イン』は、1942年に公開された映画『Holiday Inn』(邦題『スウィング・ホテル』)をもとに、2014年にアメリカ・コネチカットで舞台化されたミュージカル作品。
華やかなショービジネスの世界を引退し、コネチカットで農場経営をしているジムは、ある時、祝日限定でショーを上演するホテル「ホリデイ・イン」を営業することを思いつく。そこで出会った学校教師・リンダらと華麗なショーを繰り広げ、ホリデイ・インは大成功。
そこに、かつてジムとともにパフォーマンスをしていたテッドがやって来る。ハリウッド進出を目指すテッドは、そのパートナーとしてリンダに目をつけるが、ジムとリンダはすでに惹かれ合っていて…。
本作で主人公・ジムを演じる坂本さんと、ジムのパフォーマーとしての元パートナーであり親友・テッドを演じる増田さんにインタビュー。作品に臨む思い、お互いや共演者の印象などを聞きました。
※取材は、稽古前に行われました。
坂本昌行 増田貴久は「いつも会っている感覚だった」
──ミュージカル初共演のお2人。本作で共演すると聞いた際の心境を聞かせてください。
坂本:舞台作品もよく観ていますし、バラエティ番組も見ていますし、「(ミュージカル共演の機会が)やっと来た」っていう感覚はないんです。
増田:え、なかったですか?
坂本:なかった。刷り込みなのか、いつも会っている感覚だったんですよね。だから、逆にリラックスしています。
増田:僕は作品の内容を聞く前に「坂本くん主演のミュージカルに出ませんか?」とオファーをいただいたので、すぐに「出ます!」とお返事して。
坂本:断りづらいよね(笑)。
増田:いや、むしろ断るならそのタイミングしかなかったんですけど(笑)。でも、坂本くんの主演ミュージカルですから、その1点に惹かれて、それ以外の情報は何も聞かずにやりたいと言っていました。
後々、僕が演じるテッドはタップを踏む役だと聞いて、タップをやったことがなかったので、ちょっとビビりましたね(笑)。
ただ、今作に出演する斎藤准一郎さんから「坂本くんとまっすーが共演するなんて」と言われて。それくらい、坂本くんとの共演は一つ大きなことだなと改めて実感しています。
──改めて、お互いの印象はいかがですか?
坂本:以前、増田の主演ドラマ『吉祥寺ルーザーズ』(テレビ東京)にゲスト出演させてもらったことがあるのですが、そのとき、チームをつくる力のある人なんだなと感じました。
だから、この作品でいろいろと取材に応えるなかで、「稽古場の空気をつくるのは増田くんです」とずっと言っていて。現場を引っ張ってもらって、僕は僕の仕事をしようと思っています(笑)。ね?
増田:もうずっとそう言っているんですよね(笑)。だから僕はとりあえず、皆さんの胃袋を掴む差し入れを調べています。
──増田さんから見た坂本さんの印象はいかがですか?
増田:印象というか、ずっとバックで踊らせてもらっていて、背中を見てきました。そんな坂本くんと一緒にミュージカルをつくれるなんて。現場でどんなふうに(役を)積み上げていくのか、近くで見られることが本当にうれしいです。