──それぞれの舞台俳優としての印象を聞かせてください。

坂本:近々だと『20世紀号に乗って』を観ました。バラエティを見ていて、コメント力も瞬発力もあるなと感じていたのですが、それを生かした役作り、つまり、役を自分に引き寄せていくタイプなんだろうな、と見えて。すごく器用で、なんでもこなせる役者さんだなと感じました。

増田:僕が最近観たのは『TOP HAT』です。坂本くんがステージの真ん中にいるだけで締まるというか…スタイルもキレイで、立ち姿がカッコよくて、歌もダンスもうまいので、感動しました。

増田貴久“スター”テッドの役作りはほぼいらない!?坂本昌行も太鼓判

──本作の台本やブロードウェイで上演された映像を見たと聞きました。いかがでしたか?

坂本:映像と台本では印象が違うのですが、テンポ感が面白いですね。こんなスピードで物事が展開していくんだ、と。深く掘り下げるでもなく、軽快に、テンポよく音楽に乗せて進んでいく感じがすごくワクワクしました。

ミュージカルって、話が進んだと思ったら歌になって、またセリフになって、と独特の進行なので、台本だけを読んでいると理解が難しいんです。でも、この作品は素直に理解させてくれる台本でしたし、早く自分の声と共演者の皆さんの声でセリフや歌を聞きたい、絶対に面白いだろうなと感じました。

増田:これまでにも何度かブロードウェイミュージカルの日本版に出演しているのですが、今回初めて作品に入る前にブロードウェイ版の映像が見られたんです。今までの作品は映像に残っていないということだったんですけど、映像が見られたということが新鮮で。

ただ、演出のビル(・ディーマー)さんが、「まったく新しいものをつくりたい」と言っていましたし、映像に影響されることなく、より魅力的なテッドにしていきたいなと思いました。

──それぞれが演じるジムとテッドの役作りはどのようにしようと考えていますか?

坂本:僕は自分を役に投影するというより、役に近づいていくタイプです。なので、「彼だったらどうするか」「このセリフが出た理由は何だろう」などと、いろいろと考えて役をつくるというか、染まっていきたいなと思っています。

増田:テッドはスターの役なので、役作りはほぼいらないかなと思っていて。

坂本:そうだね。テッドはスター性があって、一見自分の意見を押し通すような人かと思うけど、実は周りを自然と幸せにしていたり、勇気づけたりしているから、役作りはいらないでしょ。

増田:僕にぴったりですね。

坂本:稽古もいらないなんじゃないかな。

増田:ぶっつけ本番でいきますね!もう明日にでも(笑)。

──増田さんから見て、坂本さんが演じるジムはどんな人物ですか?

増田:セリフにもあるんですけど、ジムはテッドのことを親友だと思ってくれているじゃないですか。僕、仲が良くても、大好きだと思っていても、その人のことをあまり「親友」とは思わなくて。

坂本:寂しいなぁ(笑)。

増田:「一生大切にする友だち」とは思うんですよ。でも、それが「親友」という言葉にはならないというか。だから、「あいつは親友だ」と言ってくれるジムの感情は気になりますし、その関係性がしっかり見せられたらいいなと思っています。

──関係性をつくるのはこれからですか?

増田:プライベートの関係性は…ね、もう仲良しですけど(笑)。

坂本:いや…(プライベートで)会ったことない(笑)。

増田:そうですね、連絡先も知りませんでした(笑)。