女性パートも熱演する山崎育三郎の声色「音域もふだんのミュージカルの倍以上の幅」

ここからは「めざましテレビ」未放送の貴重なインタビュー!

山崎育三郎

「これだけ舞台袖で休めないのは、初体験かもしれない」と本作の苦労を語った山崎さん。

山崎:二幕の頭で一瞬座れる瞬間がありましたけど、休むという感じではないですかね。毎回、走って、脱いで、帽子をとって。(ステージから袖の)見切れのギリギリから脱ぎ始めているという感じなんです。

めざましスタッフから、胸元がV字に開いたドロシーのドレスから見せる、山崎さんの首元の美しさが話題になると、「首元は何も塗ってないです。ここは育三郎!」と、首元を触りながらアピールしました。

ドロシーを演じるにあたり気をつけていることを質問すると…。

山崎:素晴らしい女優さんとの共演も多いので、参考にしたりとか。共演の(キムラ)緑子さんや愛希(れいか)さんなど、皆さん現場にいらっしゃるんで。

座り方や手を組むときの一番きれいな角度とかを、女性陣を見て盗んでいます。

やっぱり、ドレス姿がキレイに見える立ち方や姿勢があるんです。それをキープするだけでも、普段使わないような筋肉を使うので、体中が痛くなる。やっぱり、女性ってすごいなと思いますね。

と、しみじみと語った山崎さんに、美しく見える女性の立ち方の実演をお願い。カメラに向けて、姿勢を探っていくと…。

山崎:ちょっと視線が下から入るのかな?マイケルのときは上からいくですよ。下からいった方が、女性らしく可愛らしく見えると思います」

また、姿だけではなくドロシー役として女性の声色でセリフや歌唱も披露している山崎さん。

山崎:自分の感情もちゃんとのる女性の音域でのしゃべり方というのは、結構探しました。

(女性・男性パートで)単純にキーが違うので、それを歌いこなすだけでも難しいことなんですが、音域もふだんのミュージカルの倍以上の幅があるんです。

ミュージカルで女優さんが歌うキーをドロシーでは歌っていて、いつもの歌唱はマイケルの音域なので…。音域が行ったり来たりするんです。

マイケルを演じることで、ドロシーの声の出し方が崩れてしまう。その調整がすごく難しい。マイケルのシーンが終わったあとに、ステージ袖にはけたら、ドロシー向けにちょっと声を整える。

(喉から笛のような高いキーを出しながら)高いところで喉のポジションを探しながら、「次、ドロシーいくよ」って自分の声帯に教えてあげるんです。

マイケルの声のままドロシーお声を出すのは、やっぱり負担があるので、舞台袖では一瞬でも声の調整をしていますね。

最後に、公演を楽しみにしているファンにメッセージ。

山崎:ミュージカル「トッツィー」。本当に最高の作品になっているから、絶対に劇場に見に来て。みんな幸せにしちゃう!

ミュージカル「トッツィー」は現在、大阪公演の真っ最中。

音楽・歌詞:デヴィッド・ヤズベック
脚本:ロバート・ホーン
演出:デイヴ・ソロモン
振付:デニス・ジョーンズ
オリジナル演出:スコット・エリス
出演:山崎育三郎/愛希れいか/昆 夏美/金井勇太/岡田亮輔/おばたのお兄さん/エハラマサヒロ/羽場裕一/キムラ緑子

【大阪公演】2月5日(月)~2月19日(月)会場:梅田芸術劇場メインホール
【愛知公演】2月24日(土)~3月3日(日)会場:御園座
【福岡公演】3月8日(金)~3月24日(日)会場:博多座
【岡山公園】3月29日(金)~3月30日(土)会場: 岡山芸術創造劇場