2025年3月8日にお披露目されたのは…「11万円のうまい棒」。
東京・港区の麻布台ヒルズで開催している、現代美術家・松山智一さんの個展「松山智一展 FIRST LAST」。
「11万円のうまい棒」は、この個展で50本限定で販売されたものだったのです。
展示用のうまい棒を前に、来場者は…。
自営業男性(40代):
これ買いに来たんですけど、もう売ってなかったんですよ。
発売日の午前中には完売してしまったといいます。
“11万円”のうまい棒「げんだいびじゅつ味」とは?
世界的に活躍している松山さんとうまい棒がコラボレーションして完成したアート作品。
銀色の袋には、松山さんが描いた線描画がデザインされていますが、「うまい棒」の文字は通常の製品と同じフォント。そして「げんだいびじゅつ味」と書かれています。
美術品として、鑑賞を前提に作られているといいますが、「げんだいびじゅつ味」とはどんな味なのでしょうか?松山さんに話を聞くと…。
現代美術家 松山智一さん:
味っていうものは、皆さんの想像に任せるっていう上で、期待感があるということを作品において、最後のメッセージとして伝えたいです。
「11万円のうまい棒」どんな人が購入?
発売日に完売した「11万円のうまい棒」はどんな人が購入したのでしょうか?
「めざまし8」は実際に購入した人に話を聞きました。
都内のカードショップの店長をしているという20代の男性。子供の頃からうまい棒が好きで、限定商品と聞き、購入を決めたといいます。
「11万円のうまい棒」を購入した カードショップ店長の男性(20代):
(11万円の)うまい棒が出るってなって、すぐ欲しいってなりました。
なんかちっちゃい頃買えるお菓子ってやっぱり少ないじゃないですか。その中でうまい棒10個とか買ったりしてた思い出が強いですね。
11万円で購入したうまい棒は、会社に飾ろうと保管しているといいます。
また、会社役員だという30代の男性も11万円のうまい棒を購入。
「11万円のうまい棒」を購入した 会社役員の男性(30代):
(うまい棒のニュースを見て)まず面白そうだなと思って。世界で限定50本ということで、せっかくなら購入してみようかなと思い。
私、最初、食べようと思ったんですよ。買ってすぐに。
誰かに食べられて、もしくはアクリルケースを破壊されることによってアートが完成するんじゃないかと思っていて。
しかし、「子や孫の代に長く継承されるストーリーもアートだ」と、松山さんが語っていたことを知り、大事にしていこうと考え直したといいます。
この11万円のうまい棒、今後の増産予定はないということです。
(『めざまし8』2025年3月10日放送より)