3月16日(日)の『ボクらの時代』は、現代美術家の松山智一さん、北川悠仁(ゆず)さん、岩沢厚治(ゆず)さんが登場します。

松山さんは、ゆずの16作目のアルバム『PEOPLE』(2022年)でジャケットデザインを担当。さらに、「デビュー25周年記念アリーナツアー」のステージアートビジュアルも手がけました。

<松山智一×北川悠仁×岩沢厚治「いつからか、時間は“作る”ものに」岩沢の息抜きは“酔拳”みたいな総合芸術!?>

一緒に仕事をしていたコロナ禍の時期は、制作現場は混乱していたといいます。そんななか、3人は、作品制作の“はじまり”について語ります。

松山:(『PEOPLE』を)何十回も、何十回も聴かせてもらって、「作品作りが、どこから始まったんだろう?」っていうのを、いろいろ感じながら楽しませてもらってたんだけど…。

松山智一

北川:僕らの場合、一番ポイントになるのは、「ゼロ」=「無」の状態から「イチ」を出す瞬間みたいなのがあって。それが実体験だったり、誰かに聞いた話だったり、もしくは起こっている事象だったり、それを、自分のフィルターを通して「ゼロ→イチ」にする。

北川悠仁

松山:うん、うん。

北川:で、そこから派生していく。言葉とか考えとかの、どの部分を(残すか)グーって(絞って)削いでいくっていう時間が、結構多いかもしれないですね。

松山:肉づけして削いで、肉づけして削いでいく?

岩沢:うん、そうですね。

岩沢厚治

北川:松山さんの場合は作品を作るとき、その「ゼロ→イチ」の瞬間って、何になるんですか?

松山:(自分は)画家なんだけど、案外、作品作るときって、文字から。

岩沢:えっ!?

松山:そう。文章じゃなくて、ランダムにポッポ、ポッポ出てくるもの(言葉)を紙にバンバン書いていって。しばらく眺めてると、「何言ってるんだ、こいつ」って(笑)。その禅問答みたいなものをしばらく続けて。長いときは、2ヵ月くらい続いちゃうときがある。

岩沢:へぇー。

北川:えー!

松山:こういう作品を作ろうって、わからないから。

岩沢:まだ、それは絵ではないんですよね?

松山:全然。何を描きたいかわからないから。絵なんか描くと、知ってる自分の残像を追いかけちゃうから。

松山智一

岩沢:うーん、なるほど。

北川:はぁー。

岩沢:おもしろい。

3人は、制作のスタイルについても触れていき「アイデアやクリエイティブは出そうとしても出てこない」と盛り上がります。

ほかにも、ニューヨークを拠点に活動する松山さんが画家になるまで、ゆずとの共通点、現代アートへの思いなどを語り合います。

左から)松山智一、北川悠仁、岩沢厚治

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