2025年1月、20歳を迎えたタイミングで顔を出しての活動解禁を発表し、大きな話題となった『ユイカ』さん。

高校1年生のときにTikTokに投稿した『好きだから。』(2021年)がティーンの圧倒的な支持を得て、10代2万人が選ぶ「恋したくなるラブソング」1位に選ばれ、一躍注目の的となったシンガーソングライターです。

『ユイカ』

女子の誰もが共感するような恋愛のドキドキや青春のきらめきを、ポップなサウンドとキュートかつスパイスの効いた歌詞でつづり、香港、台湾、タイなどでも人気となっています。

2024年に発表した『すないぱー。』がロングヒットを続け、多くの人がダンス動画を投稿するなか、2月5日には新曲『おくすり』を発売。

『おくすり』発売中

恋愛モードのティーンを中心にヒット必至のポップな楽曲について、「彼氏ができたら最初に聴かせたい」と共感する林佑香キャスターがインタビュー。『ユイカ』さん自身のセルフ解説を含め、たっぷり深掘りしていきます。

ともに「おしゃべりが大好き」という『ユイカ』さんと林キャスターの恋愛トークは止まらず…。(前後編の後編)



【前編】話題の『ユイカ』初顔出し対談 名前に『』をつけた理由は?バズる秘訣は?海外でも人気の20歳の恋愛観を『めざましテレビ』お天気キャスター林佑香が聞いた

処方箋を眺めているうちに「これ曲にしたら…」新曲『おくすり』誕生秘話


林:
新曲『おくすり』がリリースされましたが、どのような楽曲ですか?

『ユイカ』:これは、恋をしたい(と思っている)私の好きな人に向けて、私が彼女というお薬になって、あなたの恋を支えてあげますよっていう曲です。

林:コンセプトがかわいいなって思うんですけど、曲調が今までとちょっと変わりましたよね。

『ユイカ』:そうですね。今までは、バンドサウンドがメインだったんですけど、今回からエレクトリカルっぽい音を多めに使って、ぽわぽわしたピコピコ系のかわいい音になったかなって思っています。 

林:どこかからインスピレーションを受けて作った曲なのでしょうか?

『ユイカ』:いろんなアーティストさんの曲を聴いて、自分もやってみたいなって思う系統の音だったんですけど、今まであまり挑戦してこなかったので、参考になる楽曲を聴きながら、「こんな感じかな」っていう風にイメージを固めていきました。

林:曲調は変わっても、やっぱりかわいいですね!どんなきっかけで生まれたのですか?

『ユイカ』:風邪をひいたときに病院でお薬をもらって、自分の処方箋をなんとなく眺めているうちに、「これ曲にしたらめっちゃおもろいんちゃうかな」と思って、書きました。

林:すごい!処方箋で!?

『ユイカ』:はい。自分の処方箋を見ながら曲を書きました。

薬剤師の母から歌詞に指摘が…『おくすり』推しポイントを『ユイカ』本人が解説【ココおし】


林:
ここからは、具体的に『おくすり』の推しポイントを聞いていきます。最初のポイントを教えてください。

『ユイカ』:まず、「朝・昼・晩 毎食後必ず♪」という歌詞です。推しというより、制作秘話的なものですが、両親が薬剤師でお薬に関わる仕事をしているので、この曲を初めて聴かせたときに、母から「すごく細かいことだけど、処方箋では『朝昼“晩”』ではなくて『朝昼“夕”』なんだよ」と教えてもらって。

お薬の袋には「朝昼夕」って書いてあるんですよ。

林:確かに!言われてみればそうですね。

『ユイカ』:でも、音的に「晩」の方がかわいいから、全然「晩」でも問題ないよ、って母に言ってもらいました。一応、専門家の目が通っておりますので、ご了承ください(笑)


林:
お母さまからの助言で、「夕」に変える案もあったんですか?

『ユイカ』:それが、母に聴かせたのが、レコーディングも終わってほぼ完成しているタイミングだったので、「夕」に変えるのは無理かもしれないって。でも、母が「大丈夫」と言うので、そのままにしちゃいました。

林:お母さまがオッケーなら。「晩」ってキャッチーだし、かわいいですもんね。

併用禁止=浮気しちゃダメに林佑香も共感「彼氏ができたら…」



林:
続いての推しポイントは?

『ユイカ』:「あの子と私は 非常に飲み合わせが悪いため 併用は絶対禁止!」っていう歌詞がありまして。お薬は、種類によって一緒に飲んじゃいけないものがあるじゃないですか。それを、“あの子と私”に例えて…

つまり、「浮気しちゃダメよ!」みたいなことなんですけど(笑)

林:納得!女心をそのまま書いてくれています。併用はダメですよね。

『ユイカ』:絶対、併用するなよ!っていう(笑)

林:強い意志を感じます。

『ユイカ』:はい。強い意志をすっごくかわいく表現しました(笑)

林:一番大事な部分ですよね。それをこんなにかわいく表現していて。私もこのポイント好きです。

『ユイカ』:うれしい!ちょっとがんばって書きました。ありがとうございます。



『ユイカ』:
それと、そのあとの「私だけって約束して。」というところは歌い方にこだわっています。「私だけって約束して」とわがままなところを見せている部分なので、その感じを歌い方でも表現できたらなと思って、こだわって歌いました。

林:具体的にはどんな感じでしょうか?

『ユイカ』:普通に「♪私だけって約束して」と歌っても、“約束して感”が強く出ないので、ちょっと口角上げて、「♪私だけって、約束してっ」みたいな感じで、小っちゃい「っ」を入れることを意識して歌いました。

林:なるほど!でも、彼女にこんなにかわいく言われたら、もう「はい!」ってなりますね(笑)

『ユイカ』:イチコロですよね(笑)



林:
ほかにも推しポイントはありますか?

『ユイカ』:(自分という薬には)「副作用で依存症がありますが 人体に影響ないので ご心配ないように」という歌詞があるんですけど、お薬の副作用で依存症というと、すごく悪い感じに聞こえちゃうじゃないですか。でも、この曲では、依存させるのは私で、だから体には悪くないよ、好きなだけ私のことを愛してね、という意味を込めて書きました。

林:いや、かわいい!もうこれ彼氏とかできたら、絶対この曲をまず最初に聴かせたい。それくらい、女の子はみんな共感しちゃうと思います。

『ユイカ』:うれしいです!こんなふうに自分の曲を深掘りして話すのは得意じゃないんですけど、すごく楽しくて、いっぱいしゃべっちゃいました。


おくすりに例えて、「浮気」を「併用」、「好きなだけ私を愛してね」を「依存症があります」。恋する女性たちの共感を呼ぶインスピレーションは、『ユイカ』さん自身の実体験に基づくものなのか?二十歳の恋愛観を聞きました!