イチロー メジャー殿堂入り “アジア人初”の快挙 ムネリンが語るスゴさ「イチローさんは引退していない」

2025年1月22日、イチローさん（51）がアジア人として初めてのアメリカ野球殿堂入りを果たしました。
『めざまし8』は、元メジャーリーガーでイチローさんとも親交がある川﨑宗則氏に、そのすごさについて解説していただきました。

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堀池亮介アナウンサー：
得票率が99.7％ということで、惜しくも満票での選出まで後1票でしたが、日本人初のアメリカ・野球殿堂入りということになりました。

MC　谷原章介：
99.7％の人が認めてくれたということはすごいことですよね！
日本人だけでなく、アジア選手全体で見ても素晴らしいことを成し遂げたわけですよね。

川﨑宗則：
アジア人としても誇りですね。イチローさんは日本でプレーされてから、メジャーに行ってそこでもトップのプレーをキープし続けるということがどれだけ大変なことかというのを、僕も向こうに行って身に染みて感じているので、素晴らしいことだと思います。

堀池亮介アナウンサー：
殿堂入りですが、表彰開始の1936年以降、元メジャー選手273人が選ばれています。
そのなかで、得票率95％以上での殿堂入りというのは史上20人目、さらに、有資格1年目での殿堂入りというのは61人目ということになるそうです。
残念ながら今回届かなかった満票での殿堂入りというのは、過去にニューヨーク・ヤンキースの守護神、マリアノ・リベラさん1人しかいません。

MLBアナリストの古内義明氏によると「試合の成績による明確な基準はなく、野球界に与えた影響度なども加味される」ということです。

MC　谷原章介：
今回、記録だけではなくて、イチローさんが野球界に与えた影響や人間性などが評価されたということなんでしょうか？

川﨑宗則：
その通りだと思います。2000年ごろのアメリカはテロがあったりいろんなことがありました。アメリカ人もそうですけど野球界がガクッと落ちたときにイチローさんが元気を与えてくれたんですね。そういう意味では、アメリカのファンの皆さんはイチローさんに対する思いがすごくあると思います。

堀池亮介アナウンサー：
イチローさんがいかにすごかったのか、日米通算成績を見ると、打率は3割2分2厘。安打は4367本（日：1278本　米：3089本）。
さらに、2001年～2010年にかけて10年連続200安打、2004年にはシーズン262安打を記録。これはMLB歴代1位です。
打つだけではなく、盗塁も708（日：199　米：509）を記録しています。

さらにイチローさんは、2001年に史上2人目となるMVP・新人王をW受賞。首位打者、最多安打、盗塁王などを同時に達成。
首位打者2回、シーズン最多安打7回、盗塁王1回、10年連続ゴールドグラブ賞など、メジャーで様々なタイトルを獲得してきました。

川﨑宗則：
これを見たら、同じ野球選手としてはもう絶望というか頭が下がる。すごすぎるんですね。目標にはあげられないですね。

堀池亮介アナウンサー：
イチローさんはメジャーリーグ現役時代、大きなケガはありませんでした。故障者リストに入ったのは2009年、WBC後の胃潰瘍のみです。
ケガがなかったからこそ最多試合出場の世界記録、日米通算3604試合（日：951試合　米：2653試合）出場できたということなんです。

MC　谷原章介：
この体の強さの秘訣は何なんですかね？

川﨑宗則：
やっぱりルーティン化ですね。徹底して同じ時間にしっかりと同じ準備をする、それを毎日続ける。そして「キープフレッシュ」と言って新しい気持ちで毎日を過ごすというイチローさんのルーティンはマネできないような日々の積み重ねをいろいろやっていました。

堀池亮介アナウンサー：
イチローさんは現在、マリナーズの球団会長付特別補佐兼インストラクターを務めています。
「彼らとの出会いを通じぼくの大いなる目標となってモチベーションにもなっている」と未来を担う子どもたち、高校生の指導についても語っていました。

MC　谷原章介：
今後のイチローさんのどんな活躍に期待しますか？

川﨑宗則：
イチロー先輩は今でもトレーニングしています。「イチローさんは引退してない」と僕は思っています。イチローさんはずっとイチローさんであり続けると思っていますので、これからもイチローさんらしく。
イチローさんはお堅いイメージがあるかもしれませんが、普段会うとすごくおちゃめなんですよ。ギャグも大好きで、食事に行ってもみんなを笑わせたりするので。そういう一面もあると知ってほしいと僕個人的には思っています。

（『めざまし8』　2025年1月22日放送より）