福本莉子もびっくり！『全領域異常解決室』に登場する神々の“本当の姿”と神話監修・平藤喜久子教授の“細かなこだわり”

ドラマ『全領域異常解決室』の第9話地上波放送と、FOD最終話先行配信の直前イベント「豊ちゃんと学ぶ日本の神々」が開催。劇中で豊玉妃花／豊玉毘売命（とよたまびめのみこと）を演じている福本莉子さんと、神話監修を務める平藤喜久子さん（國學院大學教授／神話学）が出席しました。

本作は、身近な現代事件×最先端の科学捜査では解明できない“不可解な異常事件”を「全領域異常解決室（通称：全決／ゼンケツ）」という捜査機関が解決していく本格ミステリー。

＜藤原竜也主演！水10ドラマ『全領域異常解決室』登場人物・キャスト一覧＞

全ての画像を見る

福本さんが、多くの人が配信を見ていることに触れ、視聴者の「（テーブルに置かれた）先生の水遠すぎや～」というコメントを拾って笑いを誘うなど、和やかな空気感のなかでイベントはスタート。

劇中で、豊玉毘売命である豊玉を演じている福本さんは、もともと神社仏閣を巡ることが好きなのだとか。そのため、猿田彦神社も参拝をしたことがあるといい、最初に台本を読んだときに猿田毘古神（さるたびこのかみ／迫田孝也）の名前を見つけ「そこで少し神様を感じた」そうです。

また、「好きな題材なこともあり、ワクワクしました」としつつ、「神様を演じることは初めてだったのでどう演じようか、豊玉のように強いキャラを演じたことがなかったので、どうしたらカッコよく見えるかと考えて演じていました」と、苦労したことも明かしました。

本作は、神話に登場する神々がメインキャラクターになっているため、今回のイベントでは、ドラマの神話監修を務めている平藤教授とともに神話を学ぶことに。

まずは、豊玉毘売命が『浦島太郎』に登場する乙姫のモデルと言われていることについて。平藤教授によると、豊玉毘売命は神話の中に“海の神の娘”として登場。地上から海の世界にやって来た男性と恋をして、結婚をするのですが、気づいたら3年経っていたという、『浦島太郎』の展開と一致する部分があり、モデルとなっていると言われているそうです。

そして、『古事記』のなかで豊玉毘売命は“ワニ”として描かれていると言います。ただ、日本にワニは生息していないため、「恐らく、サメのことを言っているのだろうと言われています」と平藤教授。ドラマ劇中で豊玉は、常にサメのキーホルダーをつけていますが、その事実に由来しているということが明かされました。

また、『日本書紀』で豊玉毘売命は“竜”だったと書かれているとか。この話に福本さんは「私、辰年（生まれ）なんです。勝手にご縁を感じます」と、驚いた表情を見せました。

劇中の豊玉と言えば、流行をとらえたファッションも毎回注目されていますが、福本さんは「赤を取り入れたファッションが多いですね。豊ちゃん（豊玉）のスタイルが可愛くて、髪型も毎回変えていただいていて、楽しかったです」と笑顔。

＜『全決』スタッフが明かす豊玉妃花（福本莉子）の衣装＆ヘアメイク裏話！イメージは“強さ”『デスノート』ミサミサ風スタイルも登場＞

しかし、平藤教授としては、豊玉のキャラクター設定は意外だったそう。戦闘力が高い設定も神話には登場しないため悩んだと言います。

それでも、海の神である豊玉毘売命の父が、豊玉毘売命の夫に水を操る術を教える記述があるため、“父譲りの戦闘力の高さ”ということもアリなのではと考え、ドラマの設定から改めて気づかされることもあったと語りました。

広瀬アリスさんが演じる天宇受売命（あまのうずめのみこと）の設定についての話題も。劇中、足踏みをしながら鈴を鳴らすことで神を呼び出す場面がありましたが、これは、神話内で足踏みをしながら踊ったことをもとにしているそう。

また、劇中で、天宇受売命である雨野小夢の誕生日が一瞬映るシーンがありますが、この誕生日にもあるこだわりが。平藤教授によると、天宇受売命の子孫の「猿女（さるめ）」が舞を舞う儀礼があり、最初に儀礼が行われた「11月24日」を小夢の誕生日としたとのこと。

シーンにもあまりはっきりと映っていない細かな部分へのこだわりに、福本さんも驚いた様子を見せていました。

イベントでは、このほか神話に登場する「神々の恋愛事情」、「サルタビコと腐れ縁？興玉とは」、「荒ぶる神　スサノオ」、「ヒルコ」についてなど、ドラマ内のエピソードも交えて解説。ドラマと神話で神様の性別が変わっている理由、石田ひかりさんが演じている月読命（つくよみのみこと）がつぶやく呪文の由来なども明かされました。

『9話放送＆最終話先行配信 前夜祭SPライブ～豊ちゃんと学ぶ日本の神々～』は、FODでアーカイブ配信中（https://t.co/dTxn1Y5Apo）なので、ぜひチェックしてみてください。