<コラム>『嘘解きレトリック』第9話

第9話で、重要なことに気づいてしまったので、これまでの事件の“きっかけ”と“解決”を振り返ってみようと思います。

・第1話…倉田家のタロ坊(渋谷そらじ)のウソをきっかけにした死体遺棄事件の解決
・第2話…千代(片山友希)の家へ届け物をしたことがきっかけに起こる誘拐事件の解決
・第3話…端崎(味方良介)の“命の恩人”をきっかけにした介抱ドロ(泥棒)の解決
・第4話~第5話…取材旅行への同行をきっかけにした“人形屋敷”殺人事件の解決
・第6話…千代が偶然発見した“手鏡”をきっかけにした窃盗事件の解決(厳密には未遂)
・第7話…ヨシ江(磯山さやか)の忘れ物をきっかけにした“幽霊屋敷”殺人事件の解決
・第8話…倉田(大倉孝二)と六平(今野浩喜)のケンカをきっかけにした発注ミスの解決
・第9話…久(余貴美子)の依頼をきっかけにした“本当の孫”は誰?問題の解決

もう、みなさん、お気づきになられましたでしょうか!?…うん、そう!そうです!先週、第8話の、事件が、鬼のように地味(そこ!?)

いくらなんでも、“発注ミス”て!第3話の“介抱ドロ”の時点でもう、地味じゃね?!っては思ってたし、第6話の窃盗事件も、よくよく振り返ると大元の手鏡問題は解決したけど、枝葉の手鏡窃盗事件はどうなった!?ってのはあったとはいえ、第8話が、弁当の“発注ミス”て!!事件にすらなってない!!

その前の第7話が本格ミステリーホラー回だったというのに、第8話が、主人公のテリトリー過ぎる、歩いて3歩以内で(たぶん)、半径5メートル以内の、定食屋『くら田』で起きた、弁当の“発注ミス”て!!!

おっと。じゃないじゃない。ついつい、第9話までの道のりを振り返っていたら、第8話のあまりの地味っぷりに驚愕してしまって、勝手に興奮してしまいました…が、言いたいことは、そんなことじゃあ、ないのです(なんだったんだよ)。

なんと、第9話、初めて“依頼人がやってきた”じゃあないですか!?ねぇ!?(そこ?)

これまで、大家さんが二人にあれこれ雑用を頼んできたり、友人の端崎が困っているのを助けたり、その姉について行ったり、千代が出しゃばってきたり(言い方!)、それぞれ、さまざまな“ひょんなこと”をきっかけにした事件解決しかなくて。

で、しかもこれまでの“依頼”といえるものも、第6話序盤のサブエピソードである、“大家さんから猫探しを頼まれる”くらいで、ほぼすべての事件が“巻き込まれ型”で成立してきた話だったというのに…。

おめでとう!左右馬(鈴鹿央士)と鹿乃子くん(松本穂香)、おめでとう!!(何が)

第2話のオチで、ふたりのお手柄で事件解決が新聞に載って、祝探偵事務所は早くも安泰!?って感じだったのに、それからいつまで経っても貧乏だし、「くら田」でご飯を恵んでもらってるのはいいものの、すすきで茶淹れてるし(今週それまで切らしたし)、しまいには草まで食ってるし、この二人はいつになったら自立できるんだろう…と心配してたもんで、今回の事件でようやっと事件の幕開けが“依頼人”だったもんで、こちとら、もうそれだけで大満足になってしまいましたよ…。左右馬、鹿乃子くん、よかったね…。

…うん。って、結局なんの話なんだか、よくわからなくなってしまいましたが、とどのつまり、今回もすっごくよかったね♡(結局な)