<コラム>『嘘解きレトリック』第5話
いやぁー、もう、超完璧な解決編でしたね??
だいたい、こういう、前後編で来週に続く…タイプの後編、つまり解決編ってのは、つまんないもんですよね?(決めつけ)ね!?(巻き込むな)
だって、前編でたいていのものは見せちゃってるし、前編は後編への“引き”でしかないわけだし、まだ、なーんにも、わかりませーん!って状態で、とりあえず真相だけを伏せておけば、ある意味やり逃げでもOKなわけじゃないですか?(OKではないだろ!)
で、その“オチ”がどんなにひどいものだとしたって、結局は、前編ってのは謎を謎のまま突っ走ってしまっちゃえばよくて、だけど、それが、それこそが、なんだかよくはわかんないんだけど、とにかく気になる!来週気になる!来週、見ざるを得ない!ってとこに、つながる…わけ、ね?
うん、で、それさえ引き出せれば大成功!!前編なんて、ただの“こけおどし”なんだから(ほんとにひどい言いよう!申し訳ございません)、前編はとにもかくにも、全部が全部、謎・謎・謎!!謎が多ければ多いほどオールOK!!だったわけ、なんです。
はい、で、そういう意味でいうと、前回の第4話は、もう、いい意味での何が何だか状態。自殺なのか?他殺なのか?亡くなってんのか?亡くなってないのか?人なのか?人形なのか?一人なのか?二人なのか?とにかく、謎が謎を呼び過ぎて、もう何が謎なのか?どこが糸口なのか?どれが真実なのか?そもそも出口はどこなのか?すらも、わけがわからなかった、ですよね?(え?僕だけ?)
でも、それってつまり、前編も前編で、ある意味、完璧、だったわけなんです。
だけど、そうすっと、後編の解決編が心配ですよね。解決編ってのは、もう解決するのみだから、それってもう、説明なわけですよね。あれがこうで、こうでした~!っていう、辻褄(つじつま)合わせの時間ってだけで(ほんとに言い方!)、もうそれって、ドラマではないんですよね。
二時間サスペンスでいうところの“崖”、なんですよね。“崖”にそんなに時間かけないですよね?“崖”で1時間はないですからね。
そいでもって、もう一個、解決編で鬱陶(うっとお)しいのが(鬱陶しい言うな!)、説明したあとに繰り広げられる、事情ですよね。あのときあの人は、実はこういう心情で~っていう、事情ですよね。
解決編ってのは、さっきも言ったように下手すれば“説明”でしかないわけだから、とってつけたような“事情”という名のドラマを繰り広げちゃうわけですよ。ドラマを取り戻す!かのごとく“事情”を描いちゃうわけですよ。あれがもう、ホントに、個人的に、取ってつけたようなドラマみたいで鬱陶しいんですよ(鬱陶しい言うな!2度目)。