<大原梓 コメント>
――「沖田萌」を演じてみて、どう感じていますか?
台本を読んでいるときには、あまり感じなかったですけど、実際に萌として誠(原田)、美香(富田靖子)、翔(城桧吏)と言葉を交わしたとき、とても無意識的なところで空気感を感じとりながら話しているなと思いました。
萌は、周りをよく見ていると思いましたね。
――演じるうえで意識したことは?
誠のアップデートをしようとする姿に、家族の中で一番早く気づいたのは、たぶん萌だと思っています。
誠がどんどんアップデートする姿も敏感に感じとっていて、変わっていく家族のバランス感や空気感を萌が保とうとしていると感じました。誠がアップデートし始めてからは、特にそこのバランス感や空気感を強く意識しました。
――大原さんの、萌と似ている部分、異なる部分を教えてください。
似ている部分は、周りに敏感なところです。萌と一緒で、私の性格も周りに敏感な部分があるので似ていると思います。異なる部分は、何か一つのことに夢中になるところです。何かを夢中で追いかけるということがなかったので、その部分はちょっと違うなと思いました。
――ちなみに萌ほどじゃなくても「これが好き」というものはありますか?
萌ほどではないですけど…コーヒーを飲むことが好きです。コーヒー豆を選んで買って、ドリップして飲むことが好きで、毎朝、父がコーヒーを飲んでいたので自分も飲めるようになりたいと思って飲み始めたら、豆を焙煎しているお店に行って選んで試飲してと…どんどんハマっていきました。全然オタクと言えるほどではないんですけど(笑)。
あともう一つは、フィルムカメラで写真を撮ることです。周りの人たちがフィルムカメラで撮った写真をSNSにアップしていて、いいなと思って自分も始めました。
――自分の常識がアップデートできていないと感じることはありますか?
撮影中のことですけど、翔と話をしていて「イナバウアー知ってる?」と聞いたら「知らないです…」と言われて(笑)。「知らないんだ…」と、とても驚いたのを覚えています。私は24歳ですが、私たちの世代が当たり前に思っていることを、下の世代も当たり前だと思わないように気をつけようと思いました。
でも、振り返れば私も年上の方と話をしているときに、ジェネレーションギャップを感じた場面もあって、「えっ!?知らないの?」と言われたときに「知らなくてごめんなさい…」という空気になりましたね。
こんなに早く、私が年上側になるとは思ってなかったので、発言はもちろん、話すときの態度も気をつけるなど、アップデートしなきゃいけないなと思いました。
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