ルール⑤:リテイクはきちんと理由を伝える

プレイヤー(演奏者)へのリスペクトがあるため、彼女はリテイクを録る際に、その理由を伝える。「(毎回)45曲くらい書いたところで、絶対『仕事を辞めてやる』って思う。だけど、一流のプレイヤーたちが曲を奏でてくれると、『音楽ってなんて素晴らしいんだろう。もう絶対やめない』という気持ちに変わる」と、仕事へのやりがいについて明かした。

ルール⑥:ライブは全員を主役に

この日、梶浦が臨んだのは、これまで担当してきたアニメの主題歌や、劇中音楽を生演奏で披露する、彼女主催のライブ。

そのライブ中に彼女は、「バックバンドという呼び方はいたしません。尊敬を込めてフロントバンドメンバーと呼ばせていただいております。演奏してくれるプレイヤーすべて、1人1人が主役です」と観客に伝えた。

全員が主役ということを、毎回ライブで伝えることで、「インストゥルメンタルの曲であってもプレイヤーを見てもらえたり、歌い手だけでなく、全員を見た方がライブをより楽しめる」といった、彼女なりの意思が見受けられた。