ルール①:メモは五線譜ノートに

彼女が昨年11月より取り掛かっているのは、原作小説の累計発行部数が全世界で2600万部を越え、ハリウッドでの実写映像化も企画されている人気アニメ『ソードアートオンライン』。

ゲームオーバーが“現実の死”となる、近未来のオンラインゲームを舞台に、激しいバトルや人間ドラマが描かれる。テレビシリーズに続き、今回2作目となる「劇場版」の音楽を彼女が担当する。

監督やスタッフから、ストーリーやキャラクターのイメージを受け取り、それに合った曲を、約1ヵ月の間に51曲も作り上げる。

番組の密着中には、その場で五線譜に音符を書き始めた彼女。「打ち合わせをしながら、音楽が出てくることがよくある」ため、五線譜ノートを常に持ち歩いているという。

ルール②:BGMは読書感想文だと思って書く

「音楽は、作品のシーンのためのもので、メインではないので。そこに音楽を流す意味というのが必ずあるはず」と話す彼女は、台本を何度も読み込む。

そうすることで、いいところが見えてきたり、1番かっこいいシーンが分かったりするため、彼女にとって作曲は「読書感想文を書いている感覚」だという。

そして「私は文章より音楽の方がうまく作れる。“感想音楽”というのでしょうか」と補足すると、笑顔を見せた。