退院の準備を始めた清宮が私物を片付けていると、結依がやってくる。清宮がノートに「退院したらやりたいこと」リストを書いていると知った結依は、自分も始めようかなと言い出し、退院したら武良井や川本たちと一緒に、飲むわらび餅を飲みたいと続けた。

その夜、榊原は、結依が川本たちとジェンガをやるために出て行った後、彼女の病室で何かが落ちた音に気づく。それは、「退院したらやりたいこと」が書かれたノートだった。その中の一つに「今年こそ海に行く!」という文章を見つけた榊原は、妹・希と海に行った日のことを思い出す。
希が榊原から誕生日にもらった白い帽子を被って堤防の上を歩いていたとき、風で帽子が飛ばされた。とっさに手を伸ばすが、バランスを崩して堤防から落ちそうになる榊原。希は、近くで釣りをしていた人に助けを求め、堤防の縁につかまっていた兄を助けてもらった。
だが、その際に走ったことが原因か、希はその場に倒れこみ、救急車で病院に搬送されてしまう。病院のベッドで目を覚ました希は、帽子を大事そうに抱きしめると、「また海行こうね」と榊原に笑顔を見せ…。
