その頃、松平定信(宮舘涼太)は隠密に、「最初にあらゆるものを奪ったのは、あの男だ」と漏らす。その思いが定信を突き動かし、家治の血を根絶やしにして、自らが幕府の中枢に就くことへと向いていた。

そんな折、なんとお品(西野七瀬)が懐妊。お品の子を将軍世継ぎにせんとする田沼意次(安田顕)と高岳(田中道子)の意気は上がる。

一方、竹千代を愛でるお知保は、傷心の倫子を気にしていた。家治も倫子に会いに行くが、今は1人にしておいてほしいと、深い悲しみに暮れる。

そんな倫子に、定信から贈り物が届く。贈り物には文が隠されており、倫子を元気づけんとする内容だったが、定信は新たな企てを仕掛けようとしていた。