来場者の存在が作品に変化をもたらす
ガラスの部屋の中におびただしい数の光る球体が広がっているのは『Bubble Universe(バブル ユニバース)』。壁も足下も鏡になっていて、光る球体の迷路にさまよい込んだような感覚になります。佐久間アナは「リアルな世界とアートの境界がないので不思議です」と感嘆の声をあげていました。
光る球体は、人が立ち止まると、それを感知し、音色を響かせ強く輝き、その光と音は隣の球体に次々に一筆書きのように伝わっていきます。来場者の存在が作品に変化をもたらすのです。
球体のやさしい光に癒やされる空間です。輝く球体にグッと近づけると自分の顔が映し出され、ちょっと美しくなった気分に浸れたりもします。
同じ光る球体でもレールの上を走っているのが『マイクロコスモス - ぷるんぷるんの光』。部屋全体が赤くなったり、緑になったり、一部の球体だけがオレンジになったり、球体の動きと色の変化がシャープです。
面白いのは、充電のためにところどころに“休んでいる”球体があること。そう思って見てみると、奥の方にたくさんの球体がまるで一斉に寝ているようにじっとしていて、機械でも休むのだな、とクスッとしてしまいました。