蘭子は事務所を出ていくが、槇原家に戻る様子はない。そんな蘭子を見越していた左右馬と鹿乃子が現れる。
左右馬は、鈴乃から蘭子を探すよう依頼されたが、槇原家を出た理由によっては教えないと約束。そして、左右馬は蘭子が好きなのは柾ではなく、鈴乃であろうと問う。そうでなければ、鈴乃が蘭子に送った手袋を大事にしているわけがないと左右馬は続ける。

蘭子は認め、柾と結婚することになった鈴乃の幸せを願う自分の嘘に気づき自分がイヤになってしまったと話す。
「ずっと嘘をついていればいい」と蘭子に対して言う左右馬。鈴乃の幸せを願えないからではなく、それでも願いたいのだろうと言う左右馬に、蘭子は心を込めて嘘をつき続けると前向きな決心をして槇原家に戻ることになった。
槇原家からのお礼100円に大興奮の左右馬(鈴鹿央士)と鹿乃子(松本穂香)
数日後、槇原家からの使者が依頼の礼をしに事務所に来た。
謝礼金100円に有頂天になる左右馬。さらに、左右馬と鹿乃子にマフラーも贈られた。左右馬用のマフラーには馬の刺繍。鹿乃子には鹿の刺繍。2人は顔を見合わせて…。

嘘が聞こえてしまう自分の能力で故郷を飛び出し、九十九夜町で左右馬と出会った鹿乃子。左右馬は鹿乃子の能力を知ったうえで、探偵助手として雇った。
だが、それは居場所を無くしてしまった鹿乃子への優しさ。鹿乃子はそんな左右馬を尊敬し、そして…。
九十九夜町の住人たちの優しさが、今日も明日も左右馬と鹿乃子を包んでいく。