<中村蒼 コメント>

――オファーを受けたときは、どう思いましたか?

余白のある作品だなと思いました。昨今、伏線や考察で視聴者を巻き込んだドラマや、0から100まで表現して提示するものが多い気がしています。

もちろん、そういう作品の素晴らしさもあると思うのですが、ときには余白があって、見ている人たちの置かれている環境によって、答えが変わるような作品もあっていい気がしています。

まさに今作は、そのようなドラマだなと思いました。ただそれをシリアスに描きすぎず、登場人物の会話でポップに緩く表現していて、多くの世代に楽しんでいただけるはずだと、脚本を読んで思いました。

――芹沢という役をどのように演じようと思っていますか?

芹沢は正義感が強く仲間思いな人間です。周りからは“昭和の刑事”や“ブラックな働き方”などと揶揄(やゆ)されていますが、登場人物が危機に陥ったり不安にかられたときなどは、芹沢の人間力の高さが周りを支えます。

なので、周りに振り回されることが多い芹沢ではありますが、人間的な強さを表現できるように心がけています。

――視聴者のみなさんへメッセージをお願いします。

純粋に楽しく見てほしいです。刑事ドラマではありますが、個人的にはクスッと笑えるシーンがいくつかあり、脚本を読みながらニヤッとすることが多々あるので、視聴者のみなさんにも同じように感じてもらえたらなと思います。

さまざまな人間関係があるなかで、自分の好きなように働くことは大変だと思いますが、どこか人間として難がある今作の登場人物が、補い合い事件を解決して、自分の時間を大切にして生きていく姿を見て、みなさんが1週間を乗りきるエネルギーに変えていただけたら幸いです。