河毛俊作監督の真骨頂でもある“ドライ”な演出がカッコいい
そしてこの作品の“色”は宮藤さんだけではなく、演出を手がける河毛俊作監督の“色”も存分に加わっているので、より新鮮に感じられます。
それは、河毛監督の真骨頂でもある“ドライ”な演出です。どんなに感動的なシーンでも、一切 “泣き”=“ウェット”な演出へもっていかない、常に“ドライ”な演出を施すのが河毛監督で、だからこそ、めちゃくちゃカッコいいドラマに仕上がるのです。
感動的な場面というのは、得てして扇情的な音楽をかけたりと、ウェットな演出へともっていきがちですが、それを前面に出し過ぎてしまうと、見ている側は冷めてしまいます。
実際今回も、後半ではかなり深刻で悲しい展開も待ち受けていて、ありがりな“人情ドラマ”へと傾きそうになってもおかしくないのに、あえてハズした視点とBGMで、冷静でありつつも克明に演出し、それが喜劇と悲劇が表裏一体だということを表現しているようなのです。
そんな、視聴者に考えさせる余白を作ってくれる河毛監督の“ドライな演出”。そこにも注目してみましょう。
心配だった“要素”の多さが見事に重なったり、逆に混沌になって色が出たりと、とにかく新しい宮藤官九郎ドラマかつ、医療ドラマが見れること、間違いなしです!