葬儀場に来た夏は、“故 南雲 水季 儀 葬儀式場”と書かれた案内板の前で立ち止まる。

大学時代の友人・真山純希(須藤蓮)が「何年ぶり?」と声をかけてきた。「8年ぶり」と答える夏。亡くなった水季(古川琴音)は、夏が大学時代に交際していたかつての恋人だった。

夏は焼香の列で、水季の母・朱音(大竹しのぶ)、父・翔平(利重剛)ら親族に挨拶をした際、一緒にいる女の子に目をとめる。その女の子が水季の子どもだと知り驚く。

その後、葬儀場のロビーにいると、先ほどの女の子が津野晴明(池松壮亮)と会場から出てきた。

夏が女の子に話しかけると、女の子は海(泉谷星奈)と名乗り、6歳だと夏に告げた。

水季との記憶に思いを馳せる夏。そして、別れたときのことを思い出す。

水季は夏の子どもを身籠っていた。しかし、病院で人工妊娠中絶の手術を受けた水季はその後、大学を辞めて夏に一方的な別れを告げる。

それ以来、夏は水季とは連絡を取ることもなかった。