フランス高級宝飾ブランド「ショーメ」がデザイン

写真:ゲッティ

直径85mm、厚さ9.2mmで5084個が作られたパリオリンピックのメダルは、金メダルの重さ529g、銀メダルの重さ525g、銅メダルの重さ455gで、フランスの高級宝飾ブランド「ショーメ」が考案したもの。

表面はエッフェル塔のオリジナルの鉄が六角形にカットされて埋め込まれていて、六角形は、フランスの国土を地図で見たときに示される形なんです。このシンボルには、パリにとどまらず国全体が歴史に残るオリンピックとパラリンピックに向かって歩みを進めてきたことを想起させるものとなっているといいます。

写真:ゲッティ

そして、鉄の六角形の周囲に不規則な間隔で描かれている細い線は「彫る」のではなく「鋳造」されたもの。この線がメダルに立体感と輝きをもたらしています。この独創的なアイデアは、世界におけるフランスの輝きと、大会における選手たちの輝かしい活躍の両方を表しているそうです。

写真:ゲッティ

そして裏面には、オリンピックのメダルでは、ギリシャ神話の勝利の女神「ニケ」などを配置。パラリンピックのメダルは、真下から眺めたエッフェル塔を再現し、基礎部分の繊細なデザインを描いています。

写真:ゲッティ

表でも裏でも、それぞれ意味を持っているメダル。自国の躍進はファンにとってもちろんうれしく、SNS上では「メダル裏だけどもう日本にとってはそっちが表」などのコメントが見られました。