そんな鴨居を食事に誘った絵梨子は、「ヤツへの憎しみはとっくに乗り越えている」と割り切った様子で語る鴨居が別の思いを抱えていると直感。夏海と貴子が鴨居を心配するなか、絵梨子は帝都大学心理学部教授の五十畑修(岡部たかし)にも意見を聞きに行く。

すると五十畑が、20年前の事件のあとに熊沢と面談していたことが判明。父親のDVと母親の看護に追い詰められていた熊沢の家庭環境を考慮するべきだという五十畑の意見を受け、熊沢は保護処分になっていた。

しかし五十畑は、少年院を出たあとも被害者家族に謝罪する様子を見せなかった熊沢が、犯罪を繰り返したことを猛省。

鴨居の両親が亡くなったことを重く見て被害者支援に力を入れてきた五十畑は、鴨居のなかにいる“13歳の鴨居”の悲しみをしっかり受け止める必要があると絵梨子にアドバイスする。

復讐心を胸に抱き続けてきた鴨居(岡山天音)が絵梨子(北香那)に吐露する思い

そんななか、捜査本部で捜査に加わりたいと直訴したものの、担当の刑事たちに追い出されてしまった鴨居が姿を消した。鴨居を心配する中谷と河口真二郎(眞島秀和)たちに、夏海は彼の過去について打ち明ける。

鴨居が独自に熊沢について調べていたことを知った大野裕也(濱尾ノリタカ)は、鴨居のデスクから事件の詳細な資料を発見。夏海が3年前で調査が中断していることに目を留める一方、中谷は資料から熊沢の逃亡先の候補を絞り出した。

捜査本部に情報を共有し、熊沢が祖父の家にいると当たりをつける夏海たち。その頃、熊沢の祖父の家にやってきた鴨居は、刑事としてではなく晶子の兄として熊沢と対峙していた。

すると熊沢は、妹が欲しかっただけだと鴨居に土下座して謝罪。しかし彼は突然態度を豹変させ、事件は20年前に終わっているとナイフを手に鴨居に襲いかかった。

そこに捜査本部の刑事と中谷たちが現れ、熊沢を確保。復讐を遂げられず茫然自失状態の鴨居は、20年前の事件の支援をしたいと切り出した夏海と絵梨子を拒絶する。

鴨居が大切な人だからこそ向き合う自信がないと言っていた絵梨子に、13歳の鴨居の思いを聞くよう促す夏海。鴨居の気持ちがわからないこそ知りたいと率直に告げる絵梨子に、鴨居は事件当日の記憶を語り始める。

あの日、部活の練習が長引いた影響で、晶子のピアノ教室への迎えが遅くなってしまった鴨居。その隙に晶子は誘拐されてしまい、鴨居は晶子が死んだのは自分のせいだと自らを責め続けていた。

その後鴨居は、少年法で個人情報を守られていた犯人を突き止めるために警察になることを決意。しかし刑事の仕事に追われるなかで、次第に復讐心が薄れていき…。

そんな自分のせいで今回の事件が起きたと語る鴨居に、絵梨子は涙ながらに「鴨居さんは悪くない。いいお兄ちゃんです」と訴える。

そんな絵梨子の言葉を受け入れた鴨居は、ようやく兄として晶子に謝罪。そんな2人の様子を、夏海と中谷は見守っていた。

結局、鴨居は2週間の謹慎が決定。過去を抱えたまま前に進もうとしている鴨居を見届けた夏海は、「もう忘れたふりはしない」と自らの過去と向き合う覚悟を固めた。

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