今井文也&坂泰斗 声優としての作品への向き合い方は正反対?

──2人にはアフレコ時のルーティンはありますか?

坂:ゼリー飲料を飲んでますね。

今井:えー…あ!飲んでた!なんで飲んでるんですか?

坂:お腹が空いていると声が出ないし、固形物を入れ過ぎると消化でお腹が鳴っちゃうし。だから、ゼリーを「お腹に入れたよ」と暗示的に飲んでるのかな。

今井:味のこだわりはありますか?

坂:普段はブドウ味で、疲れたなって時はローヤルゼリーが入ってるやつにしています。何を飲んでいるかで僕の体調が分かります(笑)。

今井:マイク前でのルーティンはありますか?

坂:マイク前のルーティンはないかも。キャラクターがどんな姿勢をしてるかということは考えますけど。ルーティン何かある?

今井:…ちゃんと寝る!

坂:間違いないね(笑)。

今井:どんな仕事でもそうだと思うんですけど、寝た日と寝てない日ってかなり変わってきますよね。

坂:寝てないと頭が回らなくなるしね。

今井:僕、寝るのが下手で、寝られないんですよ。すぐ目が覚めちゃう。ぐっすり眠れる方法があったら教えてください!

坂:まずは環境を整えよ!

今井:いたた(笑)。

坂:マットレスはいいやつを買ったほうがいいよ。

今井:変えます!

坂:マイク前のルーティンはある?

今井:マイク前に立ったとき、人によりますけど台本はだいたい左手に持つじゃないですか。僕、最近気づいたんですけど、右手の手持ち無沙汰が嫌みたいで。

坂:それは分かるかも!

今井:だから、ポケットに突っ込んでいたり、ノイズに乗らない程度に動かしたりしていて。

坂:意外とそういうことしちゃうよね。

──『ギヴン』の収録時ならではのルーティンはありますか?

今井:スタジオに紙コップとコーヒーが置いてあるんで、飲んでます!

坂:ははは!どこでも飲むでしょ(笑)。

今井:え、そっか(笑)。まぁ、どこのスタジオにも置いてあるんですけど、僕『ギヴン』ではよくコーヒーを飲んでたな、と。坂さんは?

坂:別に意図してそうしていたわけじゃないけど、移動中に聴く音楽が『ギヴン』の収録をしているときは邦楽ロックだったかな。

今井:バンドの話だし、気持ち的に聴きたくなったんですかね?

坂:それはあったかもしれない。

今井:僕は、『海へ』のアフレコ前、FRUITS ZIPPERの曲を聴いていました(笑)。

坂:左右されないんだね(笑)。

──めざましmediaのキャッチコピー「“好き”でつながる」にちなんで、これまで『ギヴン』で一緒に芝居をしてきて感じたお互いの“好き”な部分を教えてください。

今井:芝居へのこだわりすごいですね。

坂:それしかできないから。

今井:僕はその場で出たものを大事にするタイプなので、坂さんの細部にこだわって役をつくって芝居する姿はすごく魅力的だなと思います。

台本の読み解きに関して監督に「こういう意味ですか?」と積極的に聞きに行くことも、僕はできないのですごいな、と。

坂:作品とどう向き合うかに正解はないですから。

今井:手法によりますよね。でも、坂さんのこだわりはすごいなと思うことがたくさんありました。

坂:今井さんは、言ってくれたことの逆で…。

今井:こだわりなくて…(笑)?

坂:違う(笑)。瞬発的に出てくるもののエネルギーを感じるというか。台本を読んで、ある程度「こういう感じで来るかな」と想像をしているのですが、収録が始まると瞬発力でその想像を超えてくることが多くて。

その爆発力がすごいなと思いますし、だからこそ、それを受けてもブレない玄純を演じるのが面白いなと思うこともあります。

今井:確かに、その温度差みたいなものは面白いですよね。

坂:瞬発力は自分にはない部分なので、ステキだなと思っていつも見ています。

今井:ありがとうございます!

撮影:河井彩美