のんさんが、キャリアを重ねるなかで迷ったときに大切にする判断基準について語りました。

水10ドラマ『Tokyo middle 30』は、キラキラしたサクセスストーリーを思い描いて地方都市から東京にやってきた女性3人が、“35歳”という岐路に立ち、自分らしい人生を模索していく物語。

30代女性である佐倉麻紀、山地遥、永野薫子の3人が繰り広げるリアルな会話や悩みに、視聴者からは「わかる!」「ドンピシャすぎてギューッとなる」といった共感の声が多数寄せられています。

『Tokyo middle 30』ポスタービジュアル

めざましmediaは、本作の主人公を演じる仲里依紗さん、のんさん、深川麻衣さんにインタビュー。それぞれが抱く30代女性としての思いを連載でお届けします。

第2回は、のんさんが登場。劇中の役柄と同世代ということで、20代からの変化、決断のときに大切にしていること、今ときめいていることなどを聞きました。

のん 30代を迎え感じた“変化”「だんだんと自由なことが言えるように」

──本作は35歳の女性が主人公です。のんさんは30代を迎え、20代との変化をどう感じていますか?

“自由”が増えたのかなと感じています。いろいろなしがらみが無くなっていくというか…。それは、環境の変化も大きいのかもしれません。

20代の頃は、どの現場に行っても自分が一番年下ということが多かったので、「足を引っ張らないように」と思うことがあって。でも、20代後半ぐらいから自分が先輩という立場になることがグッと増えて、だんだんと自由なことが言えるようになりました。

──後輩ができたことで、気持ちが楽になったのですね。

そうですね。今まさに20代に差し掛かった方と、30代の自分では生きてきた時代も接してきた文化も違うので、無理に目線を合わせなくてもいいですし、気持ちが楽なんです。

──後輩とはどのような関わりを持っていますか?

自分の経験を伝える、というようなことはないですね。そういうのは同世代の方や年上の方とすることが多いです。若い方たちはこれから新しい経験をしていく存在ですから、「どんな感じなんだろう」と、ちょっと遠くから観察、研究している感じでしょうか(笑)。

──年齢を重ねたことで、「自信がついたな」と感じる瞬間はありますか?

自信はもともとあるんですよね(笑)。ただ、言い方が難しいのですが、自信の量はずっと変わらないけど、“自分が思っている自分”と“人から見られたときの自分”の差が気にならなくなった感じがしています。

──気にしていた時期があったのですね。

「ダメだと思われているかな」ということは、よく思っていました。

役者の仕事って、脚本の方が書いたセリフを口にして、監督の演出を体現するお仕事で、自分だけで完結できるものではないじゃないですか。だから、難しくて…監督からOKをもらえても「言われたことを、ちゃんとできたかな」と思い悩むことが多かったです。

でも最近は、そこを気にしすぎなくなりました。

──考え方、捉え方の変化ですね。

そうですね。場数を踏んで経験が増えたことで「こうすればいいんだよな」という引き出しが増えたことも大きいと思います。

のん 自分らしくいるために大切にしていることは?

──これまでさまざまなキャリアを重ねてきたのんさんですが、選択に迷ったときの判断基準はありますか?

ちょっと先の未来の、ポジティブな自分がイメージできるかどうかですね。ぺしゃんこになりながら必死に笑顔を保っているような未来では、生きる意味がないですから。“張りのある笑顔でいる自分”をイメージできる判断は大事にしています。

──自分らしくいるために大切にしていることはありますか?

自分がときめくものとか、そういうものに向ける気持ちを大事に扱うことですね。社会人になって30代に入ると、責任が増えて、自分の好きなものや興味あることを後回しにしなければならない場面が増える気がしているんですよね。

好きなことを優先するって、日々の生活のなかで面倒くさくなることもありますから。でも、好きな気持ちを守らないと、ふとしたときに「あれ?自分って何のためにこんなに頑張ってるんだっけ?」と、空っぽになっちゃう。

「自分は自分のために頑張ってるんだ」という軸をちゃんと持つことが大事なのかな、と思っています。

──今一番ときめいていることはなんですか?

観葉植物です。育て始めてまだ4ヵ月くらいなんですけど(笑)。家の中を快適な空間にしたくて導入しました。

もともと自分以外の存在のお世話はできないと思って、生き物がいない部屋にしていたんです。でも、植物は何も言ってこないですし、お水をあげてお日様に当ててあげるだけなので、動物よりは気楽にお世話ができるかな、と。

そうしたら、私の生命力をアップしてくれて、ハマっていますね。いまやもう愛おしいです(笑)。

──どれくらいの数を育てているんですか?

最近までは6個だったのですが、この間、脚本家の北川亜矢子さんが私の誕生日に1つくださって、7個になりました!

──順調に育っていますか?

元気ですね。イキイキとしていて、部屋全体にエネルギーが満ちている感じがします。

お世話を怠ると、目に見えて葉っぱが落ちるじゃないですか。だから、ちょっと面倒に思ってもカーテンを開けて、お水をあげて。そういうことを続けていると、日課としてできている自分のこと「すごい」「えらい」と思えるようになるんですよね(笑)。

まだ4ヵ月で、このあと冬を越せるかという不安もありますけど、楽しんで育てていけたらと思っています。

撮影:今井裕治