真琴つばささん、シルビア・グラブさんに続き、マリアを演じる彩風さん。物語を受け止める観客のことも考えた”見せ方”を意識しているそう。さらに、初共演となる松下優也さんの印象について聞くと…

――どのように“自分なりのマリア”を見せたいと考えていますか?

マリアはブラドたちに比べて“お芝居”の部分を多く担っています。ほかの登場人物が多くを語らない分、マリア目線で物語を観るお客さまも多いかもしれません。マリアを通して、一緒にこの世界に巻き込まれていくと言いますか。

だからこそ、私が表現しすぎると、観ている方が自由に感じる余白を奪ってしまうかもしれないと感じています。私はマリアとして一つひとつの出来事に衝撃を受け、巻き込まれ、最後まで闘い、生きることに徹しようと思っています。

「私はフルアウトできているか?」松下優也の熱意を受けて自問

――初共演の松下さんとは今日初めて会ったそうですが、印象はいかがですか?

まだ、一緒にインタビューを受ける中でしかお話ししていないのですが、すごくパワーを感じます。「なるほど!」と思うお話ばかりです。たとえば「今この瞬間をとても大切にしている」とか「常にフルアウト(全力)」とおっしゃっていて。心の底から湧き出る熱さのようなものを感じています。

お話を聞きながら「私は本当にフルアウトできているのか?」と自分に問いかけて、もっと頑張ろうと思いました。明日の『HiGH&LOW THE 戦国 外伝』のお稽古から、さっそく意識が変わりそうです。

――松下さんの出演作を観たそうですが、そこで感じたことや共演への意気込みを聞かせてください。

最近では『クワイエットルームにようこそ The Musical』と『BOOP! The Musical ブープ!ザ ミュージカル』を拝見して、ブラドとはまったく違うキャラクターを演じられていました。ですから、私はまだ“ミステリアス松下さん”を知らないのです。

松下さんご自身は、エネルギーあふれる気さくで楽しい方という印象なので、どんなブラドが立ち上がるか想像もつかなくて、今から楽しみです。

ほかの作品でも「本当に松下さんなのかな?」と思うくらい、全然違う役を演じ分けていらっしゃいますし、醸し出される雰囲気もすごく素敵です。私自身は宝塚時代からよく「カメレオンのような役者になりたい」と言ってきましたが、松下さんはまさにそれを体現されている方だと思います。マリアとして、ブラドに負けないぞという気持ちで挑みたいです。

撮影:河井彩美
ヘアメイク:岡田知子(TRON)
スタイリスト:田中雅美

公演概要

『THE ALUCARD SHOW』

原作・構成・演出:河原雅彦

出演:松下優也、平間壮一、SANTA、滝澤諒、赤名竜乃介、山野光、瀧澤翼、坂田聡、野口かおる、彩風咲奈 ほか

東京公演:2026年10月6日(火)~10月22日(木)日本青年館ホール
大阪公演:2026年10月29日(木)~11月1日(日)梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ

公式サイト:https://alucardshow2026.com/