第7話の津野(池松壮亮)号泣シーンの裏側

――第7話の回想シーンで、南雲朱音(大竹しのぶ)から電話を受けた津野晴明(池松壮亮)が、水季の訃報を知ってしばらく号泣する場面には、大きな反響がありました。

あのシーン、台本では「……はい」で、セリフもト書きも終わっていたんです。でも、第7話を担当したジョン・ウンヒ監督が、池松さんに「はい」のあともお芝居を続けてもらいました。それがあまりにも良かったので、まるまる全部残しました。

あのシーンは、完全に僕の想像を超えていました。あのワンシーンで、津野くんが抱えていたものが一気に伝わったのではないでしょうか。

第6話で、夏から水季のことをいろいろ聞かれて「思い出したくないです」「月岡さんより、僕のほうが悲しい自信があります」と返した理由が、あの電話の場面でわかる。この一連の池松さんの演技には、本当に衝撃を受けました。

僕は脚本を読んで自分なりに解釈して、“こういうお芝居が来るだろう”と思って俳優さんにオファーをしているのですが、池松さんのお芝居は、その向こう側にあるもっと深いものを教えてくれます。感心を通り越して、感動しています。

月9ドラマ『海のはじまり』最終話は、9月23日(月)21時〜放送です。

<別々の場所で朝目覚めた夏(目黒蓮)と海(泉谷星奈)…2人をつなぐものは『海のはじまり』最終話予告>

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