子どもたちの作ったオリジナルアクセサリーにも目を向けてみましょう。モデルたちが着る衣装の写真を参考に、リボン、ボタン、アクリル、金属パーツなどの素材から自ら選び、加工して作り上げたといいます。
例えば、クチュール感のある白×黒ドレスには、黒を効かせた軽いアクリルリングのネックレスをコーディネート。白の輪に黒の縁取りがあったり、イヤリングは左右全く異なるデザインだったり、工夫が凝らされています。
また、オレンジと黄色のボーダー柄のベアドレスに、黒と黄色のロングベストを合わせたルックには、多彩なパーツがたくさんぶら下がったマキシ丈のネックレス。腕の黄色のバングルも効いています。
ブランコのように揺れるネックレスは、まるでアート作品のよう。あの衣装から、このデザインを想起するとは、かなりのセンスの持ち主だと脱帽させられました。
同じ黄色の衣装でも、生地やデザインが違えば、発想も変わってきます。首元に配した大きなリボンは、蛍光イエローにこだわりを感じます。
ショーのランウェイでは一瞬で通り過ぎてしまう細部も、こうして展示で見ると、子どもたちのこだわりが凝縮されているのがよく分かります。展覧会を訪れた際は、ぜひこのアクセサリーのディテールにも注目してみてください。
ショーを通じて子どもたちが得た「学び」と「達成の喜び」
このステージを支えたヘアメイクにも、子どもたちが関わっています。事前に資生堂が運営するスクールで実習を受け、ヘアメイクアーティストのお手本を見ながらヘッドマネキンで特訓。その経験を生かし、本番ではアシスタントとして大役を務めました。
白と黒の太いエクステンションを編み込んだモードなヘアスタイルなど、エッジの効いた仕上がりは目を見張るものがありました。
子どもたちはこのショーに関わったことで、アクセサリーやヘアメイク、ウォーキングなど、たった1着の洋服を引き立てるためにどれだけ多くの人が知恵を絞り、ともに力を合わせているかを学んだはず。そして、ショーの実現という形で結果が出たときの喜びの大きさも体感したことでしょう。
「ひとつのものに対して自分の感性を生かして自ら作ることの大切さを伝えたいのです」と、改めてこのプロジェクトの意義を語ったコシノヒロコさん。
コシノヒロコさんの未来を担う人材作りはこれからも続きます。
<展覧会概要>
展覧会名:(UN)KNOWN HIROKO KOSHINO ー新説/真説 コシノヒロコー
会場:東京都現代美術館 企画展示室 B2F
会期:~7月26日(日)
休館日:月曜日(7月20日は開館)、7月21日(火)
開館時間:10:00-18:00 (展示室入場は閉館の30分前まで)
観覧料:一般/2,200円、大学生・専門学校生・65歳以上/1,500円、中・高生/800円、ペアチケット(一般2枚)4,000円、小学生以下 無料
展覧会オフィシャルサイト:https://hirokokoshino.com/unknown/
主催:コシノヒロコ展実⾏委員会
共催:東京都、アーツカウンシル東京(公益財団法⼈東京都歴史⽂化財団)
コシノヒロコ公式SNS
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