<ストーリー>
古い常識・偏見で凝り固まったひとりの中年男・沖田誠(51)。
妻の美香(富田靖子)、娘の萌(大原梓)からは「堅物」と嫌われ、会社でも部下に疎まれ、最近では飼い犬のカルロス(こまち)にまで無視される始末。だが、彼は彼なりに自分の信じる道を突き進んできた。それが「たった一つの正解」だと信じて――。
そんな誠に転機が訪れる。高校生の息子・翔(城桧吏)が、3ヵ月前から引きこもってしまったのだが、家に連れてきた友人・五十嵐大地(中島颯太)がゲイだとわかり、誠は反射的に大地を否定してしまったのだ。
大地は、美香の友人の獣医師・五十嵐美穂子(松下由樹)の息子だった。大切な友人にひどい言動を浴びせた誠に、息子の翔が悲しく言う。
「僕は……お父さんみたいな人には、絶対なりたくない!!」
翔の言葉にショックを受ける誠。家族がいるから、満員電車にも日々の仕事にも踏ん張れた。なのに…落ち込む誠に、大地がある提案をする。
「お父さん、俺と友だちになれませんか?」
偏見だらけのアラフィフのおっさんに、二回り以上年下のゲイの友だちができたことで、おっさんの「常識」がアップデートされていく!
推し活にいそしむ妻、腐女子ガチ勢な娘、かわいいものが好きな息子…さらには、メンズブラを愛する部下、コスプレが好きな清楚系女子、セーラー服のおじさんなどなど、誠は自分の常識を超える人々と次々に遭遇していくことに!
はたして誠は、それぞれの好きを理解し、家族の、そして部下たちの信頼を勝ち取るこ
とができるのか!?