小夜子から、引き継ぎ用に作られたという毎日の介護記録ノートを借りることにする杏。

辻井は、蔵前とともに将太郎の主治医を訪ねた。主治医は、プライドが高く見栄っ張りだった将太郎には認知症という診断をつけられなかったと話す。その将太郎には、墓場まで持っていきたい秘密があったという。

蔵前は小夜子に、将太郎の秘密について尋ねた。すると小夜子は、ためらいながらも自分は将太郎の娘だと告白する。

将太郞のことを恨んでいるという小夜子(小林涼子)は証言を拒否

認知はされていないが、母親が将太郎の愛人だったらしい。しかし、小夜子が将太郎と顔を合わせたのは彼女が介護ヘルパーになってからで、その時には認知症も進んでいたため、小夜子のことを娘だと認識していたかどうかはわからないという。

蔵前は小夜子に、将太郎が認知症だったことを証言してもらえないかと頼んだ。だが小夜子は、認知もされず、母の葬儀にもこなかった将太郎のことはむしろ恨んでいる、と言って拒否した。

杏のもとに、正式に財産分与を進めたいと、楓が契約書へのサインを求めにやってくる。

楓はすでに、遺言書が書かれた令和5年1月11日以前の将太郎に関する医療関係のカルテや処方された薬なども調べており、彼が認知症とは認められないと言って杏に資料を差し出した。

それに対して杏は、交渉を急がせる理由があるのか、と返し、温子が六本木のマンションに初めて行ったわけではなさそうだったことを指摘し…。

限られた時間の中、再び将太郎の家を訪れた蔵前と杏は、決定的な証拠を探し出そうとしていた。

買い物に出た際、小夜子と再会した蔵前は、DNA鑑定を受けてみないかと持ちかける。

もし遺言書が偽造されたものだったなら、小夜子はゆう子と同じ割合で権利を主張できる。「それは、肩身の狭い思いをされたお母さんの無念を少しでも晴らすことになりませんか」。蔵前は、小夜子にそう告げた。

将太郎の家に一泊した蔵前が朝食の準備をしていると、マネージャー仲間でもある元カノ・安藤カオリ(安達祐実)から電話が入る。スタジオで梨乃に出会ったカオリは、梨乃が蔵前に戻ってきてほしい様子だったと報告。その会話を偶然聞いてしまう杏。