戸塚さんは東日本大震災が芸能界入りする一つのきかっけだったそう。そこから15年。仕事に対する意識が変わったと言い…。

また、「15年後、こうなっていたらいいな」ということを聞くと、まさかのAI談義に!?

──本作が15年前の出来事を描いていることにちなみまして、皆さんがこの15年で一番変わったことを聞かせてください。

白洲:2011年はデビューした年なんです。いわゆる他薦でこの業界に入ることになったのですが、人前に出るのがものすごく苦手でしたから、もともと興味がなくて。それでも機会をいただいて、デビューすることになった年でした。

あの頃の自分とはまったく変わった…まったくと言うと違うかもしれませんが、少なくともこういう場所でしゃべれるくらいには変わりましたね。デビュー当時の取材は緊張しちゃって、自分でも何をしゃべってるかわからないくらい支離滅裂なことを言っていましたし(笑)、そもそも緊張で噛んでばかりいた気がします。

今、少しはしゃべれるようになった、なってるよっていうことが変化ですね。

――その変化は、経験の積み重ねの結果なのでしょうか?

白洲:積み重ねてきたものがそうさせてくれたなと思います。

三浦貴大が感じる15年の変化「周りの人たちへの感謝が増してる」

──戸塚さんはいかがですか?

戸塚:僕は東日本大震災が俳優の道に進む1つのきっかけだったので、俳優になったということがまず大きな変化ですね。そこからこの15年…何をやってきたのか記憶がないぐらい、がむしゃらに向き合ってきた20代があって、30代に入ってやっとスタートラインに立った感じがしています。

スタートラインにも立てていないなと思っていたんです、20代の頃。戦う材料がなかったですし。今は、自分のやるべきことに対する責任を深く感じるようになったと思います。

――スタートラインに立ったと感じたきっかけは何だったのでしょうか?

戸塚:なんというか、振り返ったらレールができていたみたいな感覚です。20代の頃は先がよく見えず、道もわからず進んでいたのですが、30歳になってやっと自分がやってきたことを振り返る余裕というか気持ちの整理ができるようになってきたな、と。

今まで出会った人たちと再共演させていただいたり、スタッフさんも含めて何度もご一緒させていただけたり。そういうことが少しずつ増えてきたことで「自分がやってきたことは間違いじゃなかった」「やってきて良かった」と身に染みて感じられるようになった気がしています。

──三浦さんはいかがですか?

三浦:聞いている間ずっと考えていたんだけど、なかなか出てこない(笑)。

白洲:変わっていないっていうのも素晴らしいことじゃないですか!

三浦:そうかな。でも本当に、15年で変わったものって白髪が増えたぐらい(笑)。内面的にはまったく変わっていないと思います。それでも変化はずっとしていると思うんです。何が変わったかと聞かれても「これ」って言えないんですけど…。

そのなかで、唯一この15年でどんどん増してきたなと思うのは、作品に携わってくださる皆さんや周りの人たちに対する感謝の気持ちですね。

これはまったく暗い話ではないんですけど、歳を重ねるごとに友人というか、会える人が減っていくなと感じていまして。家庭を持ったり、子どもができたり、仕事の環境が変わったりすることで、コンスタントに会える友人が減っていっているんです。

それでも近くにいてくれる人の存在もそうですし、今はなかなか会えなくなったけど「昔、こんなこと言ってくれたな」という友人の言葉が今になって効いてくることもあって。今まで関わってくれた人たちによって、40年間生きてきた自分が作られているんだな、と40歳になって改めて思いました。

このあとも、より一層いろいろな人に感謝をして生きていけたらいいなと思っています。

──「15年後、こうなっていたらいいな」と想像することはありますか?

戸塚:15年後っていくつ?

白洲:49歳かな。

三浦:うわ、僕は55歳だ。

戸塚:そうなると、体を壊してなければいいな(笑)。

白洲:間違いない!

戸塚:そんな話でいいのかって感じですけど(笑)。

三浦:そういうことを含めて、楽しく役者ができているといいですよね。

白洲:そうですね。

戸塚:すごく思います、それ!

白洲:いろんなことを、もっと面白がれていたらいいなと思う。

三浦:あとは、AIとの戦いもありますからね、我々は。

──そこに危機感を抱いているんですか?

三浦:ものすごく感じています。

白洲:僕も感じます。でも、AIといい付き合い方ができるといいですよね。

三浦:今は全体的な映像を作るAIがあって、技術的にはリアルな人間の映像が作れちゃうじゃないですか。だけど、名前のついた“AI役者”を誰かが作ったら、本当にヤバいなと思っています。

白洲:あり得ますね。

三浦:でも、そういうことを含めて楽しくやれていたらうれしいな、と。

白洲:そうですね。最後にAIの話になっちゃいましたけど(笑)。

戸塚:リアルでいいじゃないですか!あとは、健康も大切にしましょう。