3月7日(土)18時05分(※日本時間)から、ミラノ・コルティナパラリンピック・パラアイスホッケーの初戦が行われます。

3月22日(日)、パラアイスホッケー日本代表のエース・伊藤樹選手(20)に約11年間密着したドキュメンタリー『ザ・ドキュメント 氷の上で、生きていく~ミラノへの11年~』が放送されます。ナレーションは、俳優・松坂桃李さんが務めます。

8歳で夢を諦めた少年がミラノ・コルティナパラリンピックの夢をつかむまでの11年

伊藤樹選手は、8歳のとき、交通事故に巻き込まれて脊髄を損傷。下半身が動かなくなり、車いすでの生活を余儀なくされました。

幼稚園のころにアイスホッケーを始めた伊藤選手は、すぐにチームのエースとなり、オリンピック出場を夢見ていました。しかし、事故以降立って歩くことができなくなってしまいます。ケンカをした友人から「歩けないくせに」と言われ、泣きながら家に帰った日も。

深い絶望の中、9歳のときに出会ったのがパラアイスホッケー。「パラリンピックに出場する」という夢ができました。 

中学生になると日本代表合宿に参加するなど着実に成長し、日本のエースに。しかし、4年前の北京パラリンピックでは、年齢制限のために予選大会にさえ出られず、チームも敗れました。北京で金メダルのアメリカ代表との合同練習では1点も返せず、世界の壁の高さを知りました。 

高校卒業後、これまで支え続けてくれた母のもとを離れ、単身でアメリカのチームに移籍。異国の地で一人修行する道を選びました。すべては、ミラノ・コルティナパラリンピックで優勝をするため。

今やその実力は、アメリカのパラアイスホッケーのエース、デクラン・ファーマー選手に「すでに、日本で一番のプレーヤーで、世界に対していつか樹がトッププレーヤーになることを示せるでしょう」と評されています。

2025年11月、最終予選。初戦の韓国戦に敗れ、あとがなくなった日本代表チームは、2試合目のスロバキア戦も終了間際までリードを許す絶望的な状況。

誰もが「ミラノ・コルティナパラリンピック出場の夢は潰えた」と思ったそのとき、ドラマは起きた。試合後、伊藤選手は「ホッケーの神様が、まだ俺らにホッケーしてもいいって言ってくれた」と、震える声で語ります。

さまざまな苦境を乗り越え、つかんだ夢のパラリンピックの舞台。事故から約11年、伊藤選手は目指してきたパラアイスホッケーの初戦に挑みます。

『ザ・ドキュメント  氷の上で、生きていく~ミラノへの11年~』(関西ローカル)は、3月22日(日)16時より、カンテレで放送されます。