主人公との共通点や気づきがいっぱい「まずは自分を知ることが大事」
──ご自身と役との共通点や、誠を演じることでの“気づき”はありますか?
いっぱいあります。誠の古い価値観から来るセリフに対して「言っちゃダメだよ」と思いながら、役と離れたところで同じことを言っている自分がいたり。劇中にはさまざまなシーンがありますが、「こういうことで、人はこんなに傷つくんだ」ということにびっくりしたり。
誠と僕は同世代ということもあって、いろいろと気づかされますね。
「コミケ(コミックマーケット)」や「同人誌」、「韓流スター」など劇中に出てくるのですが、そういう文化をあまり知らなくて。
でも、誠はゲイの大地くん(中島颯太)と友だちになってから、いろいろなものに触れて、それらが脳みそに入ってくる。そうすると、なんでも知りたくなっていくんです。その柔軟さは、僕にはないから、すごいなと思います。
自分が今、どれだけいろいろなものに興味を示さなくなったのかということをまず知ることが大事だし、何に興味を示そうか、興味を持っている人たちをどう理解しようか…そういうことをすごく考えるようになりました。
──誠と大地の関係性は、どのように捉えていますか?
誠は、はじめはゲイに対してあまりポジティブな考え方ではないのですが、大地くんを1人の人間として認めて、向き合ったときに、本当の友だちになっていきます。
そこから誠のアップデートが始まるのですが、その姿にとても好感が持てますし、大地くんとのシーンは本当に面白くて楽しいです。
アップデートしていくことは簡単ではないかもしれないけど、変わったほうがいいと思ったら、努力してでも自分を変えていくべきだと、視聴者の方にも思ってもらえたらうれしいですね。
──誠にとっての大地のように、自分を変えるきっかけになった出会いはありますか?
最近だと、あまり飲みの場に行くことがなかった僕を連れ出してくれた有田(哲平)くん、福ちゃん(福田充徳)、(堀内)健ですかね。
買い物とか食事が好きな有田くんたちにとにかくついて行くだけだけど、自分の価値観というか世界観も変わってきている気がします。みんなで話しているなかで「バイクの免許、取りに行こう」と思い立つくらい活動的になってきましたしね。
──飲みに行くようになったのは、相手が有田さんたちだったから、ということなのでしょうか?
そうですね…本当にしつこく誘ってくれたから(笑)。僕、番組終わりはずっと楽屋にいるんだけど、有田くんから「楽屋にいたらスタッフに迷惑だよ」「飲みに行こう」と言われていて。でも、ずっと「飲めないから」と誘いを断っていたんです。
それでも半ば強引に引っ張っていってくれて…今は本当に楽しくてしょうがない(笑)。
──引っ張っていかれた最初の飲み会は、嫌々でしたか?それとも行ってみたら楽しかったのでしょうか?
行った瞬間からは楽しかったです。40代半ばまで「なんで、先輩でも後輩でもない人と飲みに行かなきゃいけないんだろう」と、なんとなく嫌だなと思っていたのかな。その考えを吹き飛ばしてくれましたね。
あとは食にあまり興味がなかったのに、興味を持てるようになりましたし、今ではみんなで遠出もするようになったんです。4人の集まり自体も進化していて面白いし、僕はいろいろ知ることができて楽しいです。