日本時間13日に行われた、スノーボード女子ハーフパイプ決勝。2大会連続出場の小野光希選手(21)が、銅メダルに輝きました。
前回、北京五輪で9位に終わった悔しさをバネにつかんだ、悲願のメダル。
予選では、11位という結果に涙を見せる場面もありましたが、その涙は“うれし涙”に変わりました。
小野光希選手(21):
北京が終わってから、本当にうれしいことより苦しい時間のほうが多くて、何回も滑ることがつらくなってしまったり、そういう部分もあったんですけど。
たくさんの方のサポートだったり、支えのおかげでここまで頑張ってこられたので、本当に周りの方々に感謝でいっぱいです。
悔しさを乗り越えてつかんだ銅メダル
埼玉県出身の小野選手が、スノーボードを始めたのは3歳の時。2010年のバンクーバー五輪で、スノーボード・ハーフパイプをテレビで観てから、五輪の舞台を夢見てきたといいます。
中学校時代の担任に話を聞くと、そんな彼女の“目標”を、周囲も感じ取っていたといいます。
小野光希選手の中学時代の担任 上野信代さん:
(目標とかは)聞かなくても分かりました。表彰台に上がったりとか、世界大会にも出ていたので。五輪が当然、彼女の目標なんだろうなっていうのも、学校長も私も学年の教員もわかっていました。
そして、2022年。当時高校3年生だった小野選手は、夢にまで見た北京五輪に初出場を果たしました。しかし、世界の壁は高く、9位という悔しい結果に。
当時の試合後のインタビューでも…。
小野光希選手(当時17):
素直に(冨田)せなちゃんが3位になって、自分にとってもいい刺激になるし素直にうれしいことだし…。けれど、自分もそこ(表彰台)にいたかったなって。
このときの悔しさをバネに、その後、ワールドカップ2シーズン連続年間優勝を果たすなど、躍進!今回、銅メダルを獲得し、雪辱を果たす形となりました。
現地で取材をしている、フジテレビの東中健アナウンサーによると、試合前にMrs. GREEN APPLEの「StaRt」を聞いていたという、小野選手。
試合後のインタビューでは、「4年前の北京五輪のときは、表彰台を悔し涙を流しながら見ていました。この4年間の思いがこみ上げてきて、今泣きそうです」と笑顔で話していたそうです。
転倒続出!波乱の決勝 勝因は“勝負強さ”
スノーボード解説者の田中 幸氏は、今回のスノーボード女子ハーフパイプ決勝は、波乱の試合になったと話します。
スノーボード解説者 田中 幸氏:
今回、まさかの転倒をする選手が続出していて、予選では調子が良かった選手も、リップ(角)に当たってしまったり、飛び出した瞬間にボトムという内側でクラッシュしてしまう選手もいて、結構難しいコンディションなのかなと。
(原因は)気持ちだと言っていました。気持ちが入りすぎて上に飛ぼうと蹴ってしまうんです。その力が上に行くといいんですけど、各選手内側に返されて、ボトムでクラッシュと。そんな中で小野選手は冷静に安定した滑りというのができるので、その強さかなと。1本目を見ても、しっかり高さをキープしながら下まで滑りきれたので、その流れが評価につながったのかなと思います。
田中氏は、小野選手の勝因として、「高さを維持できていた」こと、そして「板をしっかりつかむこと(グラブ)ができていた」ことが、ダイナミックさや表現力という評価につながったといいます。
佐々木恭子キャスター:
スノーボードというと、どうしても華やかな難易度の高い技に目が行くのですが、実はそういうところが、加点していくには大事な要素なんですか?
スノーボード解説者 田中 幸氏:
そうなんです、今回のジャッジは予選から見ていても、もちろん高さは必要ですが、着地した後の、「着地のクリーンさ」というのをすごく見ているなと思います。
なので、大技を決めているのになんでこの点数?と思うと、ボトムの方で着地してしまったりとか、そういう細かいところをジャッジは見ていましたね。
さらに、小野選手の強さの秘密に、「勝負強さ」があるといいます。
スノーボード解説者 田中 幸氏:
(性格は)おっとりしたイメージなんですけど、今大会を見ても「勝負強い」というところが。
予選は11位でギリギリ勝ち上がってきて、しっかり決勝の舞台に照準を合わせて、1本目のランから決めてくる。クリーンメイクして自分のやりたい技を全部出すというのができるのが、強さかなと思います。
やはり(決勝は)力が入ってしまうと思うんです、他の選手も高さが思ったより出なかったり、この選手がこんなところで転ぶの?という意外な面を見たりしていて、その中で小野選手は、安定したいつも通りのエアを決めていたのが印象的でした。
(『サン!シャイン』 2026年2月13日放送より)
