ミラノ・コルティナ五輪、日本時間10日未明に行われた「スピードスケート女子1000m」で、髙木美帆選手(31)が銅メダルを獲得。
平昌五輪の銅、北京五輪での金に加えて、3大会連続のメダル獲得となりました。
大学時代から10年にわたって髙木選手を指導してきた、日本体育大学の青柳徹教授はスタート前、「焦点は、メダルがどの色になるかだと考えています」と話し、髙木選手の表彰台入りを疑うことなく試合を見つめていました。
決着の瞬間「追いつかないか~、オランダワンツー」と残念そうな声を漏らした青柳教授。
「素直に強かった、あの二人は」と、金・銀に輝いたオランダのユタ・レールダム選手とフェムケ・コック選手をたたえました。
髙木選手は、金までは届かなかったものの、見事、銅メダルを獲得!
これで、五輪4大会で獲得したメダルは通算8個。自身の持つ、五輪史上日本女子の最多記録をまた更新しました。
髙木美帆選手:
この色(銅)が、いまの私の実力なんだと思ったときに、ゴールした直後よりも悔しさというか…湧き上がってきて。この悔しさをもう1ステップ上がっていく糧にしたいです。
試合後、銅メダルという結果に“悔しさ”をにじませた髙木選手。今後挑む1500mに向けて、こう決意を語りました。
髙木美帆選手:
ミラノに入ってから、自分の調子は確実に上がってきているという感覚はあって、最終種目の1500mまで、もっと上げていくという覚悟をまた新たに持ったので。
元日本代表「レースを重ねる毎に調子を上げている」
平昌五輪のスピードスケート女子・チームパシュートの金メダリスト菊池彩花氏は、今回の髙木選手の滑りを、「今シーズン一番いい滑り」だったと評価しました。
スピードスケート元日本代表 菊池彩花氏:
今シーズンで一番いい滑りをしていたと思います。今シーズンはずっと上向きではなく、ひとレースひとレースの中で課題を見つけながら一つずつクリアしていくという状況でしたので、ここに来て今、一番調子が上がってきているなという印象です。
――銅メダルで「悔しい」と話していましたが
菊池彩花氏:
すでに(今大会のメダル以外に)7個、五輪のメダルを持っている選手ですから、そこの境地は分からない部分ではあるんですけど、でもやっぱり(平昌・北京と)2大会連続で1000mのメダルを取ってきたというなかで、1500mが今回は本命といいつつも、1000mでもしっかりメダルを取りたいという気持ちは持って。そしてそこでしっかりと取り切るのが、やはり強い選手だなと思いました。
谷原章介キャスター:
髙木選手はもう長く日本代表をやっていて、メダル8個目もとって、年齢は今31歳じゃないですか。モチベーションを維持する、コンディションを維持するのはどれくらい大変なことなんですか?
菊池彩花氏:
モチベーションと言われるものですが、髙木選手のようなトップアスリートの人たちはそもそもモチベーションを維持しようと思ってやっていないと思うんです。
シンプルに「五輪で勝ちたい」という気持ちの元で、例えば「心」と「体」を強化していくのはもちろん、普段の生活の中でアンチドーピングの観点から口にする物や塗る物、例えば目薬や風邪薬も市販のものは買わないんです。何が入っているか分からないので、必ず確認します。(ドーピング検査の上で)禁止薬物がないかどうか。やはり、そのうっかりは自己責任になってしまうので。
あとは、女性の場合はヒールの靴を避けるとか、足首の捻挫のリスク、けがのリスクというのも必ず避けた状態での選択をしていく、そういう生活を送っています。
――髙木選手の“大本命”である1500mの金メダルの期待は?
菊池彩花氏:
金メダル取れると思います。髙木選手はレースの中で、レースを重ねる毎に調子を上げていくんです。体の部分もそうですし、メンタル的にも仕上がっていくと思いますので、(出場種目的に)最後ですので1500mは。期待したいと思います。
(『サン!シャイン』 2026年2月10日放送より)
