吉岡里帆 インタビュー

【インタビュー前編】吉岡里帆“塙山キャバレー”のママの言葉に「ああ、それでいいんだ、人生は」

――ご自身が、芸能界デビュー10周年、30歳になる節目ですが、そういったタイミングもあってより感銘を受けた、ということもあるでしょうか?

(若手ママの)あーちゃんが30歳のときに、自分のお店を持ちたいと塙山キャバレーに来られた話とかは、ちょっと共感するところもあります。

一大決心だと思うんですよね、自分のお店を持つというのは。

でも、やっぱり思うのは、あの時のママたちのウェルカム感。わいわいのママが「やりたいならやってみたらいいじゃない、隣空いてるよ」って声をかけてくださって。チャレンジすることに気後れさせないアドバイスの仕方を見て、こういう人と出会えるって、幸せなことだと思いました。

それと、塙山キャバレーには常に笑いがあるのがいいですよね。つらい話も、泣きながら、笑いながら、お酒を飲みながら、お互い聞き合ってる。救われる場所です。

――実際ドラマ等に出演する機会の多い吉岡さんから見て、ノンフィクションのVTRはいかがでしたか?

仕事とか、家族とか…ママたちの一言一言を聞いて、全部は理解できないけど、第六感に刺さってくる感じというか。ノンフィクションのすさまじさを感じました。

ママたちの人間力と力ですよね。お客さんが「なんか来ちゃうんですよね」って話していましたし、鬱(うつ)で会社を辞めた男性も「ここでなら話ができる。なんでだろう」ってご自身も不思議がっていました。

本当にそういう目に見えない吸引力というか、ママたちのパワーがあふれてるんだろうなと思います。

――塙山キャバレーとして、コロナ禍を乗り越えられたというのも、そういった魅力があるからかもしれませんね。

あーちゃんのお店がオープンしたときに、自分のお店のお客さんを連れて行ったり、自分がここで倒れても、誰かほかのママが見つけてくれるから一人じゃない、という話もそうですが、いつもお互いをサポートし合っている。

個人でがんばらなきゃいけないと思い込んでしまう時代に、みんなで助け合って生きようとする空気感は貴重だな、と思いました。

――ご自身にとって、そういった心のよりどころになる人や場所はありますか?

私は、仕事を一緒にさせていただいたら、そこから縁ができて、ずっと付き合いが続くという方が多いんです。

同じ仕事をしていたり、同じ現場を一緒に過ごしたことがある人たちと食事をしてお酒を飲んだりすると、痛みを絶対に分かってくれるのが分かるんです。

不思議ですよね、ご飯食べて、ちょっとお酒を飲むと救われるって(笑)。

――最後に視聴者へのメッセージをお願いします。

塙山キャバレーのママたちはみなさんそれぞれのチャーミングさとカッコよさがあって、ふとしたママの言葉が胸に響いたり、救われたりもすると思うんです。

番組を通して、こんなにカッコいいママたちがいて、こんなに素敵な場所があるということがたくさんの方々に届くことがうれしいです。

前回放送時からの変化や、大きな波がある中で、真っすぐに対峙するママたちを見ていただきたいと思います。

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