32歳で現役復帰「マラソンで日の丸をつけたい」
高校時代、3000mでインターハイを制し、輝かしい未来を描いていた伊澤菜々花選手。しかし、実業団入り後の8年間は、学生時代の記録さえ超えられない苦悩の日々でした。
「自分が一番期待しているはずなのに、結果が出ないから信じられなくなった」。 情熱を見失い、シューズも道具もすべて捨てて引退。自ら夢に蓋(ふた)をした瞬間でした。
しかし、どれだけ遠ざけても消えることのなかった思いが。 「やっぱり、マラソンで日の丸をつけたい」。
2024年4月、およそ2年間のブランクを経て32歳で弘山勉監督のもと現役復帰を決意。すると、ひたむきな努力が実を結びます。
5000m、10000mで12年もの間更新できなかった自己ベストを大幅に塗り替え、確かな進化を遂げたのです。
満を持して挑んだ昨年の大阪国際。目標の「2時間19分台」を掲げるも、脱水症状により25km過ぎで失速。思い描いた結果には届きませんでした。
「悔しいというより不甲斐(ふがい)ない。ほぼ毎日思い出します。さすがに、あれじゃ終われない」 。あの日から1年。給水の取り方からフォームまで、すべてを基礎から見直してきました。
「自分がこうなりたいと思い続けて、努力し続けられれば、夢は近づいてくる」。 一度は手放した夢を、もう一度拾い上げた34歳。あきらめなかった自分の夢を、大阪の地で証明します。
『大阪から、LAへ。夢に駆けるランナーたち』(関西ローカル)は、1月19日(月)25時16分より、カンテレで放送されます。
