大友花恋 コメント>

優奈は亡くなっているので、回想シーンとして登場します。学生時代、成人式、結婚、家族…走馬灯に出てきそうな大事なシーンがハイライトとして出てくるので、1人の人生を歩んだかのような気持ちになります。“優奈の一生”を体験したような感覚です。

第4話の「顔面ケーキ」は、ママ友いじめの佳境で、優奈にとって一番ズシンとくるシーンだったので、丁寧に慎重にお芝居をしました。「狙った位置にケーキを落とせるか」「うまく転べるか」など、一発撮りで緊張しましたが、無事に終わりホッとしました。顔中が甘い香りに包まれたいい思い出です(笑)。

初の母親役は、想像ができずドキドキしていましたが、息子の圭太役・日影琉叶くんと撮影合間にお話したり、折り紙のプレゼントをもらったり、とすごく癒やされています。夫で明彦役の内藤秀一郎さんとも、たくさんコミュニケーションをとっているので、みんなで“家族らしい空気感”を作ることができています。

京子ちゃんとの“親子”役にはびっくりしましたが、別の作品でご一緒させていただいた直後だったので、ご縁を感じられてうれしかったです。京子ちゃんは、連絡先を交換して以来「このシーンがとても好きでした」とか「花恋ちゃんのおかげで、いいお芝居ができました」とか、ちょうど私が不安に思っているとき連絡をくれます。年齢は近いですが、そういった部分は役柄通り“お母さん”のように見守ってくれているんだなと感じます。

新川優愛さんは、雑誌『Seventeen』モデルの先輩だったので、優愛さんにいじめられるのは、お芝居以上の怖さを感じました(笑)。しかし、普段はすごく視野の広い方で、視界の端っこでスタッフさんが困っていたら「こうしましょうか?」と提案されていたり、私がお芝居に悩んでいたら「やりにくい?」と聞いてくださったり、人の心の機微に気づくことができる方です。「顔面ケーキ」のシーンも、優愛さんの“やさしさ”と沙織さんの“恐ろしさ”に引っ張ってもらって成立したと思います。

第10話では、明彦さんの葛藤が描かれ“復讐の意義”が問われます。その一方で、ついに正体がバレてしまうかもしれないレイコが、新堂家への復讐を成し遂げることができるのか…。最終話の“ゴール”につながる“スタート”なので、視聴者のみなさんには、ここからもう1段階ギアを上げてご覧いただきたいと思います。