<塩野瑛久 コメント>

――塩野さんが思う『終幕のロンド』の魅力は?

遺品整理を通して、実はそばにあった小さな心遣いに気づきを与えてくれるような気がしています。

そして、脚本の高橋(美幸)さんの綿密な取材によって描かれる業界のリアルと、決してきれいごとでは収められない人の心が交差していくさまにハラハラドキドキさせられる要素もあります。特に、これから後半の物語は必見です。

――海斗は、塩野さんのクールなイメージとは違い新鮮という声がありますが、演じていて楽しかった部分、難しかった部分は?

海斗の、ひたむきなまっすぐさを引き出すことが楽しくもあり、難しい部分でした。

多く言葉を紡ぐタイプの人間性ではなく感情優先の言い回しが多いイメージだったので、ところどころ飛躍した海斗の行動をどう芝居でつなげるか、悩みました。結果、あまり考えないことにしました(笑)。

――これまでの放送を終えて、周囲の反応・反響はいかがですか? 海斗とゆずは(八木莉可子)とのシーンで印象的だったことなどあれば、教えてください。

八木さんとのシーンは、どれも楽しかった思い出です。

実際の八木さんは穏和で謙虚、いつも誰かとコミュニケーションをとるときは「休みの日は何してるんですか?」と聞いているみたいで、僕も2〜3度同じ質問をされました(笑)。

ゆずはの嗅覚障害の深掘りをしたり、後半の急展開の考察をしたりという話もしました。

――撮影現場でのエピソードを教えてください。

(小澤)竜心くんと八木さんがよく謎のダンスをしていました。僕は何をやっているのかあんまりわかっていないんですが、とにかく2人のやりとりがかわいくて、癒されていました。

待ち時間にも、2人と一緒にいることが多かったんですが、柔らかい空気が居心地良くて好きでした。謎のダンスを踊っているところに草彅さんが参戦して、竜心くんとダンスバトルを繰り広げていました。

――撮影を乗りきるための塩野さん自身のリラックス方法は?

リラックスかどうかわからないんですが、ネットショッピングで少しお得に買えるときに日用品含め、気になっていたモノなんかをリサーチしてポチポチ買うのが発散になって、楽しいです。

――第9話の見どころ、視聴者んみなさんにメッセージをお願いします。

今までは、物語の主軸の部分とは別で“がんばれ海斗"なストーリーが展開されていきましたが、ここからはまた違った感情で"がんばれ海斗"と見届けていただけたら、うれしいです。