――サーフィンのシーンもカッコよかったです。

『秒速5センチメートル』撮影の前年に、ドラマ『真夏のシンデレラ』(フジテレビ/2023年)でサップ(ボードとパドルを使うマリンスポーツ)インストラクターの役をやっていて。

その時も今回も、役に合わせて肌を焼きましたし、1人でボードに乗るスポーツというのも同じで、ご縁を感じました。サップの経験があったからこそ、ボードの上に立つ感覚を体が覚えていて、撮影できました。

――今後も、海に縁のある役が来るかもしれませんね。

「マリンスポーツと言えば!」みたいな存在になれたら嬉しいです(笑)。

青木柚&白本彩奈と“種子島会”を結成!宮﨑あおいは「みんなの女神」

――花苗の恋の相手・貴樹の高校時代を演じる青木柚さんとは初共演ですが、印象はいかがですか?

青木くんは本当に話しやすくて、お芝居での信頼関係を率先して作ってくれたので、とてもありがたかったです。青木くんは貴樹をすごく研究していて、「アニメーション版の貴樹そのまま!」と思う瞬間もあって。この作品に対する、彼の熱い情熱を感じました。

花苗の親友・翔子役の白本彩奈ちゃんとも仲が良くて、3人で「種子島会」をつくって、よく食事に行っています。撮影が終わってしばらく経った今でもすごく仲良くしているくらい、種子島での絆は深かったですし、みんな本当に素敵な俳優さんです。

――花苗の姉・美鳥役の宮﨑あおいさんにインタビューした際、「本当に森さんがかわいかった」と話していました。

いえいえ、そんな…ありがたいです。本当のお姉ちゃんのようで、嬉しいです。宮﨑さんは一緒にいると、まるで心地いい風が吹き抜けるように気持ちが良くて、こんな方がお姉ちゃんだったら素敵だなと思いましたし、すごく優しくて、まさに“みんなの女神”でした。

私は、宮﨑さんの主演映画『ソラニン』(2010年)がものすごく大好きで、でもお芝居をすると、すぐ“美鳥お姉ちゃん”になるので、私のなかで“憧れの人”と“家族”を行き来しているような不思議な感じがしました。撮影の合間に一緒にサーフィンをしたり、みんなで遠くの洞窟まで泳いだりして、絆を深められて、とても楽しかったです。

――公開を楽しみにしているみなさんへメッセージをお願いします。

『秒速5センチメートル』が実写化されると聞いて、ビックリした方が多かったと思いますが、私もその1人で、ドキドキしながら撮影に臨んでいました。

原作への愛があふれる現場だったので、本当に思いがこもった映画になっていると思いますし、いま新たに息を吹きかけた意味が確かにあると感じています。初めてこの物語に触れる方も、そうでない方も、今の自分の気持ちがどこから来ているか思い起こせるような映画になっていると思うので、みなさんぜひご覧ください。

撮影:今井裕治
ヘアメイク: 渡嘉敷愛子
スタイリスト: 小蔵昌子

作品概要

映画『秒速5センチメートル』

10月10日(金)全国公開

(C)2025「秒速5センチメートル」製作委員会

原作:新海誠劇場アニメーション『秒速5センチメートル』
監督:奥山由之
脚本:鈴木史子
音楽:江﨑文武

主題歌:米津玄師『1991』
劇中歌:山崎まさよし『One more time, One more chance 〜劇場用実写映画『秒速5センチメートル』Remaster〜』

出演:松村北斗、高畑充希/森七菜、青木柚、木竜麻生、上田悠斗、白山乃愛/岡部たかし、中田青渚、田村健太郎、戸塚純貴、蓮見翔/又吉直樹、堀内敬子、佐藤緋美、白本彩奈/宮﨑あおい、吉岡秀隆

制作プロダクション:Spoon.
配給:東宝
(C)2025「秒速5センチメートル」製作委員会