北山宏光さんが、ソロで活動を始めてからの2年を振り返り、ファンへの思いを語りました。

2023年、TOBEからソロデビューを果たし、アーティスト活動のみならず楽曲制作やライブ演出、俳優業など、幅広く活躍している北山さん。このたび、『醉いどれ天使』で6年ぶりの主演舞台に挑みます。

名匠・黒澤明監督と三船敏郎さんが初めてタッグを組んだ映画『醉いどれ天使』(1948年)。同年に舞台作品として上演されるも、その台本は長らく眠っており、近年、偶然発見されたことで、2021年に再び舞台化されました。

今回、新たなスタッフ・キャストにより2025年版を上演。戦後の混沌とした時代に闇市を支配する若いやくざ・松永を北山宏光さんが、松永と対峙する酒好きで毒舌な貧乏医師・真田を渡辺大さんが演じます。

インタビュー前編では本作への意気込みを、そして後編ではアーティスト活動について質問。ソロ活動とグループ活動の違い、ファンに対しての思い、出演を控えている『めざましライブ2025』などについて聞きました(前後編の後編)。

北山宏光 ソロ活動は「たぶん20代ではできなかった」

――TOBEに合流して約2年、これまでを振り返っていかがでしょう。

怒涛(どとう)でしたね。一つひとつ立ち上げるところから、やってきたようなものなので。音楽を作るのもそうですし、振り付けを考えるのも、MVも、コンサートも、それこそお芝居も。何でもやってきました。

――ソロで活動するなかで、グループとの違いは感じますか?

今は少人数で動いているので、やっぱり物事のジャッジが速いです。今回はこの音楽でいこうとか、MVはどう撮ろうとか、すぐにスケジュールを押さえて、パッと撮ってチェックして。編集も一緒にやることがあるので、いろいろ素材を探したり、スタッフさんとやり取りしながら進めています。

――その反面、大変なこともありますか?

あったとしても、楽しみながら苦しんで、苦しみながら楽しんでいます。

ソロ活動は、たぶん20代ではできなかったと思います。30代前半でも早かったかもしれない。今だからこそできる、そういうタイミングだったのかなと。そして40代、50代を迎えたときに、どうなっていくか。先のステージへ向かって一歩ずつ、段階を踏めているはずだと感じています。

――グループでの経験が活きていると感じることも?

全部そうです。20年近くやってきましたからね。グループの時はこうだったな、あの時は失敗したけど、グループでいたから助かったなとか。当時の経験があったからできていることは、たくさんありますね。