――ゲームの内容に関してもメンバーにはオフレコでしたか?

ペットボトルを投げて、回して、立てる「立道(たてどう)」に続く新たな競技を考える企画でメンバーから出た案を、今回のSPで活用するなど、数ヵ月をかけて用意したものに挑戦してもらいました。

ゴールデン特番でそんな遊びみたいなことをすること自体、当日まで内緒にしていました。というのも、事前に伝えたところでリアクションを考えすぎて鈍ってしまうのでは…との懸念もあったので、彼らの素っぽさを一番に意識しました。

橋本将生の変貌ぶりが「一番の驚きだった」

――見どころ満載だと思いますが、特に注目してほしい部分について聞かせてください。

通常のゲーム企画はフジテレビのスタジオやリハーサル室で収録していますが、今回は環境が変わるので皆の実力通りじゃないところも出てきて面白かったですね。新幹線1車両を貸切りにしたり、クルーザーに乗ったり、リムジンに乗ったり。「これぞゴールデン」という豪華さです(笑)。

メンバーの奮闘も見どころで、分刻みでの移動だったので、あるメンバーは寝癖がそのまま。バスの中で寝ているときもあったので。そんなところもファンの皆さんに喜んでいただけるのではないでしょうか。そして、将生はずっと吠えています(笑)。さらに、スゴい方がスペシャルゲストとして登場しますので、メンバーとの絡みにも注目していただきたいです。

――脱落者が出る…ということですが、メンバーのリアクションはどうでしたか?

脱落者からは「俺がいなくて大丈夫かな」という声が出ました。残った7人は「あいつがいないと落ち着く」や「静かになっていい」という軽口から入り、徐々に「あいつ大丈夫かな…」と寂しい空気を出し、心配し始めるさまがかわいらしかったです。そして、誰かが戻ってきたときにはワッと盛り上がって、「8人で完全体なんだな」と微笑ましく見ていました。

――番組開始から約半年、新メンバーの変化や成長について聞かせてください。

驚くのは橋本将生さんの変貌ぶりですね。最初は消極的なのか、斜に構えているのか、ともすればやる気がないのか、わかりかねる部分があって、僕たちも手探りでしたが、5月に放送した反省会で思いきって突いてみたら、そこをきっかけに「もう様子を見ている暇はない」と感じたのか、大きく変わってくれました。どこまでいけるのだろうと、僕たちも今後が楽しみです。

原さんはあのまま。素顔は意外にセンシティブで、一番の心配性でもあるんですけど、「問題ないと思いますよ。もっとポジティブでいきましょう」とこちらも励ましています。皆、“明るい原ちゃん”が好きですし、火がついたら最も勢いづく人なので、迷ったときは明るく、『タイムレスマン』のザキヤマ(山崎弘也)さんみたいなイメージで突っ走ってほしいです。

篠塚さんは、橋本さんと同じくらい成長具合にビックリしています。実は最初のころから、編集しないと気づかないくらいのボリュームで、的確にツッコんでいて、そのことに気づいたディレクター陣が「彼は面白いよ」と。

今は自信をもってバシッとツッコんでくるようになりましたし、現場では風磨さんに次ぐお笑い要素をもっていて、面白いコメントを発信してくれます。落ち着いてMCもできますし、末恐ろしい23歳です。

猪俣さんは皆さんが抱くイメージと、僕たちもまったく同じ印象です。「こういう感じだけどどう思う?」などと、こちらから相談したこともあったのですが、毎回、僕たちの思考の次元を超えてくるので、このまま野放しでいいかなって(笑)。天才ですよ。

逆にいうと何を考えているのか一番わからない。だけど、どんなときも球がきたらホームランをバカスカ打ってくれるので、僕たちも信頼し、あえて詳細を伝えないようにしています。

寺西さんはまだ掴みきれていない部分があります。バラエティにも前向きで、ご自身にも面白いことをやりたいという気持ちが強くあると思いますが、どうやったら面白くなるかというのをまだ探っている最中なのかな。非常に貪欲な人です。

実はポスタービジュアルも、「もっとカッコいいやつがいい」と彼だけが嫌がり、『穴埋めクッキング』でもカッコよく仕上げようとしていたけど、仕上がらないみたいな(笑)。どうしたって男前なのに、振り幅の広さでいつも笑わせてくれます。