「仕事も育児も、どちらも大切にしたい」
そんな思いを胸に、1年6ヵ月の育休を経て、2025年3月に復職したフジテレビ山﨑夕貴アナウンサー。
現在は『酒のツマミになる話』のナレーションや、『発掘!スタートアップ ヒロミのおはようミーティング』などを担当しています。
今回、復職後はじめてのインタビューで山﨑アナは、育児初期の「ちゃんとしなきゃ」に押しつぶされそうだった日々、ロンドン生活や復職の経験を通して見つけた“自分らしい子育てと働き方”、そして復職を後押ししてくれたという夫・おばたのお兄さんの言葉について話してくれました。
「産後半年はとにかく大変だった」復職はテレワーク中心で緩やかに
こうして自分のことをお話するのは、何年ぶりだろう…って感じです(笑)
産休前以来なので、約2年ぶりでしょうか。
復職後は、私の希望もありテレワーク中心の緩やかなスタートでしたが、そもそも復職のタイミングを迷っていた時もありました。
出産してから半年ぐらいまではとにかく育児が大変だったんです。
両親は遠方に暮らしているので、教えてくれる人が本当に周りにいなくて、テレビやSNS、ネットの情報をよく見ていました。
「こうしなきゃ」「ちゃんとしなきゃ」って、無意識のうちに自分を追い込んでいた気がします。
そんな日々の中で「大人とちゃんと話したい」「子供と少し離れたい」「自分の時間も過ごしたい」そんな思いを抱くようになり、当初は早く復職したいという気持ちが強かったんです。
育児への考え方が変わった!ロンドンでの生活
育児に対する考え方が変わったのは、夫の仕事に合わせて2ヵ月半ロンドンに滞在した時のことでした。

ロンドンでは、子どもの時差ボケ状態が続き、生活リズムを整えるのがとても大変でした。
朝日を浴びる、寝室を暗くする…良いとされるあらゆる方法を試してみても全く効果がなく、何をしても日本時間で寝て、起きるんです。

それで、「もうしょうがない!」と割り切るしかなかったですね(笑)
「ちゃんと寝たいときに寝て、起きたいときに起きるんだ」って、なんだか楽になれたんです。
さらにロンドンでは、使っていたニュースサイトや一部のSNSが見られなかったので、意図せずデジタルデトックス状態になったんです。
流れてくる情報から少し距離ができただけで心に余白が戻ってきて、「自分が“良い”と思えることを選べばいいんだ」と思えるようになっていきました。