「男劇団 青山表参道X」は居心地のいい場所

塩野が所属するオスカープロモーションには、第一線で活躍する女優だけでなく、イケメン俳優も多数所属。その中で、若手俳優陣で結成された「男劇団 青山表参道X」の活動や存在についても尋ねてみた。

――これまでの塩野さんの出演作をみると、男性ばかりの作品が多いような気がします。

確かに多いですね。どうしてなんでしょう?自分でも謎です(笑)。

――そのほうが男子校ノリでやりやすいとか?

変わらないです。むしろ、男子校的なノリって嫌いなんですよ。現場の雰囲気に左右されることは少ないかもしれません。そんな性格だからか、仲良くなれないケースもたくさんありますし、現場では基本的に静かで、コミュニケーションもそんなに多くはとらないです。

――お芝居に没頭しているということでしょうか…。

と言ったらカッコいいですけど、そういうわけでもないんですよね。何か疑問に感じたり、聞きたいことがある時は自分から話しかけますけど、わざわざ話題をふったり、無理してコミュニケーションをとろうみたいな思考にはならないです。

――男性ばかりの集団というと、「男劇団 青山表参道X」も結成から2年半が過ぎましたね。

それぞれがそれぞれの場所で頑張っていて、劇団の公演では一丸となる。程よい距離感でやれていると思います。

――副リーダーとしての思いもあるかと思いますが…。

特にないですね。というと語弊があるかもしれませんが、僕らって劇団と名乗ってはいるけれど、皆さんが想像しているような集団ではないので、表現の仕方が難しいんですよ。僕にとって「特にない」という言葉が、この劇団ならではの存在なんだと思います。

でも、久しぶりにみんなで集まったりすると、こいつ面白くなったなと感じたり、居心地のいい場所です。話も盛り上がるし、楽しいし、居場所みたいなものができたかなって。

ただ、個人の活動と劇団の活動を両立するのってすごく難しいので、「(公演を)やるよ」ってなった時に楽しいことができればそれでいいんじゃないかと思います。

――今後、劇団でやってみたいことはありますか?

ショートムービーみたいなものを作っても面白いなと思うし、それこそバラエティをやっても面白そう。やりたいことはたくさんありますね。