<桜井日奈子 コメント>

――オファーを受けたときは、どう思いましたか

マネジャーさんから最初に聞いたのは、木村淳さん(チーフプロデューサー・演出)からのオファーということでした。木村さんは、私が俳優デビューした舞台作品『それいゆ』(2016年・2017年)の演出家さんで、私のお芝居のスタートを作ってくださった大切な方です。

そんな木村さんから、約10年越しにオファーをいただけたのがすごくうれしくて。そして、脚本も『それいゆ』を担当された古家和尚さんということを知り、お二方とご一緒できるのであれば「やります!」とすぐにお答えしました。

物語も本当におもしろくて。ミステリー要素、サスペンス要素…いろいろな要素が詰まった、一言では言い表せられない作品です。

――白川愛を演じてみて 、いかがでしたか?

私は、物語の終盤でキーとなる役柄を演じました。すでに亡くなっている愛を演じるのは、すごく難しかったです。

両親を失い児童養護施設で育ち、10代から身体を売って生活をしている。説明をされても、想像もつかない世界でした。彼女は、過剰なまでの自己犠牲で、生きることを諦めていながらも、目の前の人を包み込むやさしさや正義感を持っている。

監督からは、この作品の「白鳥」のような存在でいてほしいと言われましたが、壮絶なものを背負っているのに、何もなかったかのようにきれいなお芝居をするのはリアルじゃないと思いました。

つかみどころがないからどうすればいいのかわからず、いっぱい台本を読みこんで悩んでいたのですが、現場に行くと、右も左もわからなかったデビュー当時の私を舞台に上げてくれた木村さんがいらっしゃって。

相変わらず熱量が高いまま丁寧に指導してくださったので、不安と緊張感はふっと消えて、導いてもらえた感じがしました。

すべてのカットを最初から最後まで一連で撮るので、本当にしびれました(笑)。普段は、テストと本番を繰り返して撮ることが多いですが、木村さんは役者の芝居が固まったら「本番いこう!」というタイプの方なので。

その分、最初の研ぎ澄まされているところを撮ってもらえて、フレッシュな緊張感がそのまま作品に出ていると思うので、慣れない空気感が逆によかったです。久しぶりにあんなに鼓動がはやくなりました!

――共演者のみなさんの印象は?

みなさん、ものすごい量の撮影をされているのに、すごい集中力でした。

藤原さんとは去年、別の作品で姉弟役としてご一緒して以来です。そのときは、私が関西弁、藤原さんが標準語だったんですけど、今回は逆だねって話していました(笑)。

私がクランクインした日は、橋本さんと一緒でした。「いつも長回しなの?」と聞いたら、「だいたいそうですね。慣れっこですよ、ハハハ」と笑われていて(笑)。まだお若いのに、すごくたくましくて頼もしいなと思いました。橋本さんは、スタッフさんに対する気配りも素晴らしかったです。

撮影した施設の隣にお芋屋さんがあったんですけど、現場に着くなりスタッフさんへの差し入れを買われていて。そういう気配りが自然とできる方だから、スタッフさんにも愛されるんだな、その姿勢を見習わなくては、と思いました。

あとは、本当に熱量が高い現場だな、と。木村さんを筆頭に、その熱量にきちんと応える俳優さんばかりで。『ロンダリング』のようなヘビーな作品で、高い熱量を保ち続けることは本当に大変だと思うので、すごいなと感じました。

――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

ここからの『ロンダリング』は、新たな真実が次々と出てきて、怒とうの展開になっていきます。愛がどうして亡くなったのか、P.J.や天海はそれぞれ何を抱えて生きているのか。目が離せない展開が待っているので、楽しみにしていてください!

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