──現場の雰囲気はいかがですか?
チームワークはすごくいいと思います。藤木さんが演じる土門先生はセリフが長くて、多いので、最初は撮影の合間に話しかけていいのかという不安もあったのですが、藤木さんのほうから気さくに話しかけてくださって。白石さんとともに、いろいろなお話をさせていただいています。

──どんなお話をしているのでしょうか?
お芝居の話よりも、釣りの話が多いかもしれません(笑)。藤木さんは釣りがお好きだと知っていたので、釣りの話をさせていただきました。
迫田(孝也)さんも釣りをされるそうなので、藤木さんと3人で「今度みんなで行こうよ」という話もしています。
中沢元紀 藤木直人から得たものは「長い説明セリフのお芝居」
──白石さんの印象はいかがですか?
白石さんはいらっしゃるだけで現場が明るくなる力をお持ちで、誰に対しても丁寧で、ステキな方ですね。
演じている高倉さんは、相手の行動を観察して嘘を見抜くということもあって、お芝居しているときの白石さんの目力はすごく印象的です。都丸は間違いなくすぐに嘘が見抜かれるでしょうし、僕も高倉さんには見抜かれてしまうかも…と思わされるくらいの目力を感じています。

──今回の現場で得たものはありますか?
高倉さんが嘘を見抜くときって、細かい表情の動きや仕草などを分析しているのですが、それはお芝居に使えるなと思いました。例えば、動揺しているときに眉は中央に寄ってちょっと上がるみたいで。これはすぐにでも取り入れたいなと思いました。
あとは、長い説明セリフのお芝居ですね。都丸は刑事なので説明セリフが多いのですが、土門先生は都丸以上に多くて。でも、藤木さんは資料を見ながらしゃべることもあるけど、しっかり伝えたい情報は相手をしっかり見て言葉を発しているんです。そのメリハリがあるので、見ている方にもちゃんと情報が伝わるんだろうなということが勉強になりました。
──物語は後半戦。今後の展開で注目してほしいポイントを聞かせてください。
まだ最終話まで台本をいただいていないのですが、猪突猛進系の都丸がいろいろなことを経験して、どう変わっていくのか、すごく楽しみです。土門先生は、実は温かい方で「若手刑事が頑張っているから何とかしてあげたい」と思っていて。そういう本心が見えるシーンも楽しみにしていただきたいですね。

撮影:今井裕治