東京・日本橋で開催中の、鑑賞型から没入型へバージョンアップした「視える人には見える展-零(ゼロ)-」。
まずは、一見、何の変哲もない風景写真に写り込んだ霊を紹介していきます。

人間味のある霊が…“視える人”が現場で目にした様子を解説

写真館エリア①

空っぽになった大きな棚以外は何も置かれていない、ちょっぴり寂しげな空気が漂う部屋での1枚。

筆者は霊が見えないはずなのに不思議とじっと眺めてしまいました…皆さんはどんな霊がいるか分かりましたか?

写真館エリア①「病室を訪れたお孫さん」

“視える人”が現場で目にしたものをイラストにしたフィルムキットを被せると、壁にコンセントが付いた部屋の隅に「病室を訪れたお孫さん」が立っているそう!

写真館エリア①「病室を訪れたお孫さん」

「新人の社会人といった風貌の筋肉質の若い男性。濃い色のスウェットから白いTシャツをちらっと見せたスタイルの比較的今どきっぽい服装」と、姿が見えなくてもどんな霊なのか想像がしやすいです。

さらに「近隣に住んでいる施設入居者のお孫さんだったと思われます。」との記述も…廃墟となってしまったこの場所に、思い入れがあるのでしょうか。

写真館エリア②

続いては、先ほどと同じ建物内で撮影された写真。
いかにも偉い人が使っていそうな、赤色の床に大きなデスクが置かれています。

筆者は、霊は窓からの光が届かない暗い空間を好むと思っていましたが…

写真館エリア②「いつかの所長さん」

光が差し込ん明るいところに「いつかの所長さん」の霊が写っているといいます。

写真館エリア②「いつかの所長さん」

「スーツ姿できっちりネクタイを締めた50歳前後の中年男性。スーツのズボンに右手を突っ込んでいて、小柄ながらもイケてる空気を醸し出しています。」と、人間味あふれる霊が紹介されていて、他にもどんな霊がいるのかワクワクしてきました。

今度は、“視える人になった気分”で霊のイラストが描かれた写真を見ていきます。

写真館エリア③「便器に座る無表情の女性」

かなり暗い空間でこちらをじっと見つめる「便器に座る無表情の女性」。

「髪が異様なほど長く、能面のような“無の顔”をした女性が便器にちょこんと座っています。」

一瞬、背中がぞわっとしました。

写真館エリア④「忘れ去られた女性」

また、古びた和室のような部屋の写真は、「現地に行った全員が『こんな部屋あったっけ?』と言った場所」だといいます。

「奥の壁に背中をつけるように膝を抱えて座っている女性」がいたということですが、何かを訴えたくてこの場所に居たのでしょうか…。

写真館エリア

他にも、かわいらしい霊や、近づきたくないような霊など盛りだくさんなので、ぜひご自身の目で確かめてみて下さい。

ここまでは前回と同様のスタイルでの体験でしたが、次に紹介するのは新たなエリア!

“見えない人”にとっても、当事者になった気分で味わえてしまう展示です…。