<ROLAND コメント>

――今回の収録を通して“社長”のイメージは変わりましたか?
会食などで社長さんとご一緒する機会は、これまでもあったのですが、改めて思ったのは、社風によって社長の雰囲気ってまったく違うんだなということです。特に印象的だったのは、“社長=近寄りがたい存在”というイメージが強かった方でも、実際にお話ししてみるとすごくフランクだったりして。そのギャップがすごく面白かったです。番組を見ていただければ、「えっ、この人がこんなキャラだったの!?」と驚く方も多いんじゃないでしょうか。
――特に“ギャップ”を感じた社長は?
たかの友梨さんです。美容業界の大先輩なので、勝手に“厳格で近寄りがたい方”という印象を持っていたのですが、実際にお会いすると物腰がとても柔らかくて、すごく素敵な方でした。テレビでは見られないようなナチュラルな一面に触れられたのは、今回の番組ならではだと思います。
――「もっと知りたい」と感じた社長は?
「白い恋人」でおなじみ、「石屋製菓」の石水社長です。過去にトラブルを経験されながらもV字回復を果たし、上場ではなく家族経営というスタイルで次の世代へ事業承継していく姿勢に、すごく興味を惹かれました。上場企業とは違う“会社の未来の託し方”って、外から見るだけではわからないですし、そこにこそ経営のリアルが詰まっているなと感じました。
―― ご自身も社長として、共感した部分やリアルだと感じた点はありましたか?
たくさんあります(笑)。特にコロナ禍は大きな壁でした。たとえば、僕がやっていた脱毛系のサービスも「マスクで隠れるから、まあいいか」とお客さまに思われたりして…。市場が一時的に止まるような感覚がありました。
でも今回、『地球の歩き方』の新井社長がおっしゃっていた“ピンチをチャンスに変える”というマインドには本当に共感しましたね。業界は違っても、“どう乗り越えるか”の発想は、どの社長も根本は似ているんだなと思いました。
―― 印象に残っている言葉やシーンはありますか?
たかの友梨さんがおっしゃっていた「かまどの灰まで、私のもの」という言葉です。
一瞬ドキッとするような強い表現ですが、あの一言に込められた“責任を最後まで持つ”という覚悟と覚悟の深さがすごく刺さりました。同世代の社長って、どこかで「もうちょっと肩の力を抜いてもいいんじゃないか」と思いがちなんですが、あの言葉を聞いて「やっぱり一代で終わらせないためには、それくらいの覚悟が必要なんだな」と背筋が伸びる思いがしました。
―― この番組の見どころをひとことで言うと?
“社長=偉い人、ではない”ということを実感できる番組です。
ぶっちゃけ話、どん底時代、プライベート、意外な特技や習慣まで…テレビではなかなか見られないリアルな人間味がたくさん詰まっていました。明石家さんまさんが、ぐいぐい聞いてくれるからこそ、社長たちの素顔がどんどん引き出されていて、本当に面白いです!
今の時代、ノウハウを学んで独立していく流れって、わりとポピュラーになってきてると思うんです。将来起業したいと思ってる人にとっても、この番組には“ヒント”がいくつも詰まってると思います。
僕のファンの中にも、志の高い起業家志望の方が多いので、「こういう会社の作り方もあるんだ」と気づけるきっかけになればうれしいですね。あまり表に出ない“社長たちのリアルな選択”や“地に足ついた姿勢”は、きっと参考になると思います。
――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
「できない理由を探すな」と伝えたいです。僕自身、特別な家庭環境で育ったわけじゃないし、有名大学を出ているわけでもありません。スペックでいえば、今応援してくださってる方々と、たぶんそんなに変わらないと思うんです。それでも努力を積み重ねれば、ここまでは絶対に来られる。“誰でもなれる”とは言いきれませんが、最初の一歩を踏み出す力は誰の中にもあると思います。