フジテレビ・スケート班が取材した動画を毎日配信!vol.51

新型コロナウイルスの世界感染拡大を受け、スケート界のさまざまな大会が休止になったまま2019-2020シーズンが終了。選手たちの活動も停止する状況になってしまったが、来季までの想いを繋ぐべく、フジテレビ・スケート班が取材した動画が3月23日から配信されている。

シーズン中に放送しきれなかったインタビューや取材動画、特別動画が続々と登場。フジテレビュー!!でもその内容を紹介していく。

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フィギュアスケート担当アナウンサー企画第2弾!

三田アナ×内田アナ×宮司アナ×小澤アナ【フィギュアスケート担当 女子会前編

今回は、 フジテレビのフィギュアスケート担当アナウンサー企画の第2弾!

三田友梨佳アナウンサー、内田嶺衣奈アナウンサー、宮司愛海アナウンサー、小澤陽子アナウンサーによる、「フィギュア担当全員集合♪女子会」の前編を。

まずは自己紹介からスタート。

三田アナ:フィギュアは2012年から担当して、今年で9年目。好きなエレメンツは、ストレートラインステップと、アラベスクポジションのスパイラルです。

内田アナ:2015年からフィギュアスケートを担当しています。好きなエレメンツは、バレエジャンプ、ビールマンスピン、ハイドロブレーディングです。

宮司アナ:私は、2018年の「全日本フィギュアスケート選手権」(以下、「全日本選手権」)から担当して、今年で3年目になります。好きなエレメンツは、レイバックポジションのイナバウアーとビールマンスピンです。

小澤アナ:私は、中継で顔出しがないので、知られていないかもしれないのですが、フィギュアスケートを2018年から担当させていただいています。好きなエレメンツは、フライングシットスピンとフライングキャメルスピンです。

一同:みなさん、よろしくお願いします!!

フィギュアスケート独特の緊張感に…

三田アナ:前回は、中村(光宏)アナウンサーと鈴木(芳彦)アナウンサーが、かなり盛り上がっていたということで、私たちも熱く語り合いたいなと思います。

まず、私たち女性アナウンサー陣は、MCとして中継の大枠をお伝えするのとともに、リポートとインタビューを行っています。生中継でお届けすることも多いので、バックステージというのは、選手たちの緊張感で満ちていて、私たちも特別な緊張感がありますよね。

内田アナ:そうですね。選手たちも本番前で、朝の公式練習から本番前の公式練習と、雰囲気がガラッと変わるところでもあるので、高まっている緊張感、本番前に向けて集中している姿を、いかにお伝えできるかということに、私たちも魂を注いでいるのですが。

あの独特の緊張感の中に自分が立つと、言葉を発するのもためらわれるくらい、飲み込まれそうになるような空気感が…。フィギュアって本当に独特の空気がありますよね。

宮司アナ:どのスポーツの現場にも緊張感はあるのですが、フィギュアに関しては、レベルが違うというか。初めてリポートした時の緊張感は、いまだに忘れられないです。

30秒間しゃべりきれないまま、どうしていいかわからないままに終わってしまったという、苦い経験が。普段できることができなくなってしまうくらいの緊張感が現場に流れているというのは、すごく感じます。

小澤アナ:私は、「全日本選手権」しか現場に行ったことがないのですが、「全日本選手権」は、すべての日本の選手が目指す大きな舞台。本当に思いが詰まった舞台なんだということを、ひしひしと感じましたし、リンクの上の姿もですが、バックステージに来た時の、あふれんばかりの思いとか、涙ぐむ選手がいたりですとか…。

そういう現場を見て、こちらもぐっと感じさせられるものがあります。毎回そういうものを感じさせてくれるフィギュアってすごいなって。

三田アナ:確かに「全日本選手権」は、表彰台争いはもちろん、「世界フィギュアスケート選手権」の内定争いでもあるし、この大会をもってスケートから離れる選手もいて、いろんなドラマが詰まっているもんね。

ベテランでも…「いまだに手と足が震える!」

司アナ:三田さん、内田さんはいまだに緊張されるんですか?

内田アナ:する、する(と、大きくうなずく)。

三田アナ:いまだに、手とか足とかすごく震える。

宮司アナ:えーっ、三田さんもですか?

内田アナ:あの独特の緊張感で、前の日寝る時から…当日もあの空気感でちょっとナーバスになるくらい。フィギュアは、“みんなが緊張して臨む現場”というイメージがあります。

三田アナ:リポートにおいてもインタビューにおいても、フィギュアでは、ほとんど台本というものがない。だからこそ、選手がどんな思いで練習してきたかとか、どんなところを磨いてきたとか、どんな思いでこの大会に臨んできたのかとかは、実況アナウンサーと同様に、私たちなりに一生懸命調べますし、お話もうかがって、それをお届けしています。

でも、一方でバックステージでのリポートって、選手たちの邪魔はしたくないから、もう画面に出る時以外は、本当に存在感を消して、壁に隠れながらちょっとずつ選手の様子をうかがう、みたいな。そんな感じだよね。

「本当はそっとしておきたいけど…インタビューしなければならない」

また、滑走直後にインタビューをするという、フィギュアスケートならではの難しさについても言及。

小澤アナ:熱い滑りをした直後の、本当にほやほやのインタビューじゃないですか。悲喜こもごも、滑りきった、いい演技ができたっていう選手もいれば、ちょっと出しきれなくて悔しい思いをして、インタビューを迎えている選手もいらっしゃるので、そこはすごく難しいです。先輩たちはどういうふうに向き合っているのかなって、知りたいです。

三田アナ:フィギュアのインタビューは、選手にとっては演技の直後。たとえつらい時でも、カメラの前に立って話さなければならないのはすごく酷なことだと思うし、私たちにとっても、本音で言えばそっとしておきたくて、インタビューなんてしたくないけれども、聞かなければならないのが私たちの仕事で。だからこそ、選手たちに寄り添った言葉とか、少しでも前を向けるような言葉選びっていうのは、いつも感じながら。本当に難しいよね。

内田アナ:難しいですね。何度も失敗を重ねて。「もう少しこういう言い回しをした方が…」とか、そういう反省を、1シーズン1シーズン重ねてきた、という印象です。

三田アナ:それぞれの選手のことを常に考えているから、演技の最中も、うれしい時はうれしいし、悲しい時は悲しいし。だから私たちも、自分の中で感情の起伏が激しくなるよね。

内田アナ:裏で、一緒に泣いてること、結構ありますよね(笑)。

小澤アナ:そういう時は、どうするんですか?インタビューの時に、ぐっと来ちゃうことってあるじゃないですか。でも、こらえなきゃいけない、という時はどうしていますか?

内田アナ:こちらも涙が出そう、という時はもちろんあるけれども、でも「ここは選手の思いを聞く時間だから」って必死に我慢しようって思いながら。油断したら泣きそうだけど、ぐっと我慢をして言う、みたいな瞬間は何度もあります。

三田アナ:私も、何度も泣いた。演技が終わって、キス&クライから、私たちのところに来るまでの間に、涙を必死で拭いて、気持ちを落ち着かせてインタビューするというのは、本当にたくさんあるなぁ…。

今回の全日本で言ったら、髙橋大輔選手のシングルとしては最後の演技。あの時は、ちょうど生中継が始まる直前に髙橋選手の演技とインタビューがあって。生中継に入って冒頭で、私は髙橋選手の演技(のVTR)を振るというリポートがあって。

リポートの内容は、「好きなように話していいよ」と言われていたから、まずは演技とインタビューを見て、その時感じたことを話そうと思っていたのだけど、実際に見てしまったら、やっぱり涙が止まらなくなってしまって。

急いで涙を拭いてリポートしたのだけど、今でも何言ったか覚えてないくらい。もし映像があったら、お願いします(笑)!

一同:あははは。

と、ここで本当にその時の映像が登場――。

緊張した面持ちの三田アナ。それでも見事なレポートぶりは動画でチェックを

羽生結弦選手、宇野昌磨選手の言葉から、三田アナ、内田アナが学んだこと

宮司アナ:ほかのスポーツ現場を担当していて思いますけれども、フィギュアの現場で学ぶことは、とても多くて。

今、先輩方がお話されたような奥深さだったり、1対1でインタビューすることの難しさと、その素晴らしさと。そのはざまで葛藤することが多いんです。ゆえに、人間としてどういうふうに人と向き合えばいいのかっていうことを、フィギュアは教えてくれる現場だなって。

一同:(大きくうなずく)

ここから、三田アナと内田アナが心に残るエピソードとして、それぞれ羽生結弦選手、宇野昌磨選手の言葉を挙げ、当時を振り返る場面も登場する。

フィギュア愛あふれる女子会トークはまだまだ続く――後編では、「もし自分がフィギュアスケーターだったら、どの曲を選ぶか?」などをテーマに盛り上がる。

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