<夏生大湖 コメント>

――台本を読んだ印象は?また、ドラマ『モンスター』の魅力は?

すぐに思い浮かんだことは、高校時代の自分でした。全国を目指して毎日練習をし、仲間と一喜一憂していた青春時代。

僕の演じる神宮寺と本田響矢くん演じる武田のような友情とも違うライバル関係を思い出して、うれしい気持ちになりました。

第4話は、体罰問題が題材となっていますが、昔に起こっていたことが、時代が変わった今でも続いていること、さまざまな視点で考えさせられることがあるように思います。ぜひ、じっくり感じて、それぞれの考えを出してほしいなと思います。

――夏生さん演じる神宮寺和也をどういう人物と捉えていますか?

僕が演じる神宮寺は、誰よりも武田の熱さを知っている人だと思います。ずっとライバルとして競ってきたからこそ、感じることがあったと思います。

そういった彼への思いと、思うようにいかない葛藤や、嫉妬心、高校時代の記憶も借りつつ、演じました。

ただ高校時代の僕とは違うので、“神宮寺として生きる”ということを忘れないように意識しました。

――印象的なシーンは?

武田が部室で1人悔しさをあらわにするシーンです。高校時代の僕と重なる思いがあって、撮影のときはあのシーンから目が離せなかったのを覚えています。

――趣里さん、ジェシーさんの印象は?また、共演の佐野さん、本田さんとの撮影中のエピソードがあれば教えてください。

趣里さんやジェシーさんはすごく柔らかい方で、現場をふんわり包み込むというような印象がありました。

僕はとても人見知りなのですが、趣里さんから話しかけてくださったり、話を広げていただいたりしました。憧れの方々とご一緒することができて、本当にうれしい気持ちで撮影をしていました。

佐野さんとは、控室で変身ポーズを見せていただけることになったんです。長年、テレビ越しで拝見していた方、そして変身を肉眼で見ることができ、とても幸せでした。

本田くんとは暑いなか、実際にキーパーの練習をしました。ライバルという意識を持ちながらやった練習は、青春そのものだったように思います。

――タイトルにちなみ、夏生さんが“モンスター”になる瞬間は?

何かに熱中するとハマりすぎて、周りのことにまったく興味を示さなくなるくらい没頭してしまうのですが、そのときは、自分って側から見たらモンスターなのかなと思います。

――第4話の見どころ、視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

どこからが体罰だと思いますか?この問題も、すごくあいまいなものだと思います。どうするのが良いのか、何をしたら良いのか。

この問題に限らず、私生活のなかでも、このような問題はたびたびあると思います。だからこそ、見て何かを感じてもらい、そして自分なりの答えを探すきっかけになれば、うれしいです。